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リサーチ・アイ No.2023-041

日銀短観(9月調査)予測 ― 自動車生産の回復やインバウンド需要が景況感を下支え―

2023年09月13日 内村 佳奈子


10月2日公表予定の日銀短観(9月調査)では、全規模・全産業の業況判断DIが6月調査対比+1%ポイント改善する見込み。製造業の景況感が足踏みしたものの、非製造業の景況感が改善。

大企業・製造業の業況判断DIは、同±0%ポイントと横ばいを予想。供給制約の緩和に伴い自動車の挽回生産が進んでいる一方、世界的な財需要の低迷が製造業の収益の下押し要因に。なかでも、中国経済の回復鈍化が輸出減少を通じて製造業の景況感改善の足かせに。

大企業・非製造業の業況判断DIは、同+1%ポイント改善する見込み。国内の行楽需要やインバウンド需要の堅調な回復を背景に、宿泊・飲食サービスや対個人サービスを中心にDIが上昇する見通し。

先行き(12月調査)は、全規模・全産業で9月調査から+1%ポイントの改善を予想。製造業では、シリコンサイクルの底入れや、米国経済の軟着陸への期待の高まりなどから景況感は小幅に改善すると予想。非製造業では、対面型サービス業を中心に景況感は良好な状態を維持する見込み。中国政府による日本への団体旅行解禁に伴い、低迷していた中国からの訪日客が増加する見通し。ただし、原発処理水をめぐる政治面の動きが、中国の訪日観光ムードに水を差すリスクには留意が必要。

2023年度の設備投資計画は、全規模・全産業ベースで前年度比+11.2%と、2桁の伸びが維持されると予想。供給制約の緩和や好調な企業業績が設備投資を後押しする見込み。とりわけ、省力化・デジタル化に向けた投資がけん引役となり、設備投資需要は引き続き堅調に推移する見通し。


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