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リサーチ・アイ No.2022-091

日銀短観(3月調査)予測 ― 海外経済の減速や資源高から景況感は小幅悪化 ―

2023年03月23日 内村佳奈子


4月3日公表予定の日銀短観(3月調査)では、全規模・全産業の業況判断DIが小幅悪化する見込み。大企業・製造業の業況判断DIは、前回調査対比▲3%ポイントの低下を予想。巣ごもり需要の一服などを受けた世界的な財需要の低迷や既往の資源高によるコスト増により、景況感は悪化する見込み。業種別にみると、鉄鋼や石油・石炭製品などの素材業種を中心にDIは低下する見通し。

大企業・非製造業の業況判断DIは、同±0%と横ばいで、景況感は高水準を維持する見込み。新型コロナの感染状況が改善しているほか、水際対策の緩和を受けてインバウンド需要が回復。宿泊・飲食サービスなどの個人向けサービス業のDIは改善が進む見通し。

先行き(2023年6月調査)は、全規模・全産業で3月調査から▲1%ポイントの小幅な悪化を予想。製造業では、自動車などで供給制約の緩和が進むものの、海外経済の減速による需要の鈍化が企業の景況感を下押しする見通し。一方、非製造業では、外食や旅行などへの需要が日本人、訪日外国人ともに強く、景況感は高水準で推移する見通し。

2022年度の設備投資額(土地投資を含み、ソフトウェア投資を除く)は、全規模・全産業ベースで前年度比+9.5%と高めの伸びを維持する見通し。コロナ禍で先送りされていた投資を再開する動きや、脱炭素関連やデジタル化投資などへの投資が拡大する見込み。

今回調査から公表される2023年度の設備投資計画は、全規模・全産業ベースで前年度比+2.0%と例年の同時期と比較して高めの計画になると予想。経済活動の正常化やDX・GX投資がけん引役となる見通し。


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