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リサーチ・アイ No.2022-058

7~9月期法人企業統計の評価と2次QE予測

2022年12月01日 白石尚之


7~9月期の法人企業統計季報によると、全産業ベースの売上高は前期比+0.8%と、4四半期連続の増収。製造業は、供給制約の緩和による生産や輸出の増加を受けて、輸送機械を中心に増収。夏場の感染拡大を受けて人出の回復が停滞したことから、非製造業は小幅に減収。

全産業ベースの経常利益は同▲5.3%と、4四半期ぶりの減益。増収となった製造業は同+6.9%と増益ペースが加速。非製造業は、減収と仕入れコストの増加を背景に同▲13.3%の減益。10~12月期は、全国旅行支援などの下支えもあり、対面型サービスを中心に非製造業の企業収益が改善すると予想。もっとも、海外経済の減速を受けた生産の伸び悩みや、資源高や円安による原材料コストの高止まりなどが企業収益を下押し。

設備投資(ソフトウェア投資を除く)は、全産業ベースで前期比+2.7%と、4四半期連続の増加。これまで回復をけん引してきた製造業が減少した一方、省力化に向けたデジタル投資など、アフターコロナを見据えた設備投資が非製造業で増加。

今般の法人企業統計などを織り込んで改定される7~9月期の実質GDP(2次QE)は、設備投資と公共投資が上方改定される見込み。その結果、成長率は前期比年率▲1.1%(前期比▲0.3%)と、1次QE(前期比年率▲1.2%、前期比▲0.3%)から小幅に上方改定される見込み。


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