コンサルティングサービス
経営コラム
経済・政策レポート
会社情報

経済・政策レポート

リサーチ・アイ No.2022-037

4~6月期法人企業統計の評価と2次QE予測

2022年09月01日 白石尚之


4~6月期の法人企業統計季報によると、全産業ベースの売上高は前期比+0.4%と、3四半期連続の増収。中国のロックダウンを受けた輸出減少や供給制約を背景に、輸送機械などでは減収となったものの、行動制限の緩和に伴う個人消費の回復を追い風に非製造業は増収。

全産業ベースの経常利益は同+5.5%と、3四半期連続の増益。減収となった製造業の利益は同+1.6%と伸びが鈍化。非製造業は対面型サービス業を中心に同+8.1%と高い伸び。7~9月期は、製造業の生産や家計の消費の回復を背景に増収を維持するものの、資源高や円安による仕入コストの増加が利益を圧迫する見込み。

設備投資(ソフトウェア投資を除く)は、全産業ベースで前期比+2.1%と、3四半期連続の増加。コロナ禍で先送りされた設備投資が再び動き始めているほか、脱炭素関連やデジタル関連の投資が活発化。製造業が引き続き設備投資の回復を牽引。

今般の法人企業統計などを織り込んで改定される4~6月期の実質GDP(2次QE)は、設備投資と公共投資が上方改定される見込み。その結果、成長率は前期比年率+2.5%(前期比+0.6%)と、1次QE(前期比年率+2.2%、前期比+0.5%)から小幅に上方改定されると予想。


(全文は上部の「PDFダウンロード」ボタンからご覧いただけます)
経済・政策レポート
経済・政策レポート一覧

テーマ別

経済分析・政策提言

景気・相場展望

論文

スペシャルコラム

YouTube

調査部X(旧Twitter)

経済・政策情報
メールマガジン

レポートに関する
お問い合わせ