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リサーチ・アイ No.2022-033

ASEANのインバウンド需要回復は道半ば ― 購買力高い東アジアの規制が足かせ ―

2022年08月05日 松本充弘


コロナ禍で打撃を受けたASEANのインバウンド需要に回復の動き。海外からの渡航が活発化し、訪問者数は2022年に入り増加。ASEANの複数の国では、域内からの訪問者を対象に年初から「ワクチントラベルレーン」(ワクチン接種を条件に隔離なしでの入国を認める制度)を導入するなど、早くから域内の移動を促す動き。さらに4月頃からは域外からの訪問者を対象に、ワクチン接種完了者の陰性証明書や隔離を不要とするなど、積極的に観光客を受け入れ。

しかし、インバウンド需要の回復はASEAN域内からの訪問者によるものが中心で、域外からの訪問者の回復は限定的。特に、東アジアからの訪問者数の伸びが鈍く、本年6月も依然としてコロナ前を9割下回る低水準。背景には当該国での厳格な水際対策があり、中国や台湾では帰国後の隔離など行動制限が残るほか、日本や韓国も入境時に陰性証明が必須。帰国時の不便さが海外への渡航を躊躇させている模様。東アジアからの訪問者は2019年時点で全体の37%と大きく、ASEAN域内からの訪問者に比べ高い購買力。

ASEAN諸国におけるインバウンド需要の景気インパクトは大。試算によれば、インバウンド需要のGDPに占める割合はASEAN全体で4.5%と、世界平均1.7%を大きく上回る。東アジア諸国の厳しい規制が長引く場合、それらからの訪問者比率が高いタイ(42%)やベトナム(67%)などでインバウンド需要による景気押上げ効果が期待外れに終わる可能性。

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