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リサーチ・アイ No.2022-012

テラUSDの暴落から得られるステーブルコイン市場への示唆

2022年05月18日 谷口栄治


1ドル=1コインのように法定通貨等と連動するステーブルコインのひとつであり、2022年4月末時点で3番目の市場規模を有していた「テラUSD(TerraUSD)」が、5月9日以降、米ドルとペッグ(固定)出来ない状況に陥り、わずか4日で価格が0.1ドル台まで急落。

テラUSDは、「無担保型」と呼ばれるステーブルコインであり、独自の暗号資産(ルナ)との裁定取引により供給量を調整して価格安定を企図。今回の暴落の原因の詳細は不明ながら、先進国の金融政策の正常化等を受けて暗号資産全体の価格が下落するなか、裁定取引に利用するルナの価格急落に伴い、テラUSDも取り付け騒ぎのように大量に売却された可能性。

今回の騒動から得られる示唆は2点。1点目が、脆弱なステーブルコインの淘汰。本件は無担保型のステーブルコインの不安定性を露呈したほか、価格が急落する小体のステーブルコインも現れるなど、一部で脆弱性が顕在化。一方、法定通貨担保型のテザー等の価格は、一時下落したものの、総じて安定的に推移しており、今後、構造上の不安定性に対する利用者の目線が厳しくなり、ステーブルコインの選別が強まる可能性。

2点目は、規制対応の必要性。欧米先進国では、ステーブルコインに対する規制が検討されており、イエレン米財務長官も今回の市場混乱を受けて、規制整備は喫緊の課題と発言。わが国でも、改正資金決済法により、法定通貨担保型のステーブルコインの発行体を銀行等に限定する方針。今後は、無担保型ステーブルコインの取り扱い等を含めた規制整備が課題。


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