2020年にGIINが発行したレポート「State of Impact Measurement and Management Practice」では、インパクト投資においてIMMの実施は不可欠であり、今後、投資家はIMMを通じて社会的・環境的インパクトへの注目を更に高めていく、と述べています。冒頭に言及した「インパクト志向金融宣言」の前文には、インパクト志向の投融資の実現のためには、金融機関の属性や企業側の制約に応じたIMMの実践が不可欠、とあります。今後、21の金融機関がそれぞれIMMをどのように進めていくか、そして、「インパクト志向金融宣言」に更なる賛同機関が増えて行くか、が大きなポイントになるでしょう。インパクト志向の投融資が国内の金融全体の質的向上に大きく貢献することを期待したいと思います。