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分散型電源のネットワーク 低コスト制御システム開発へ

出典:日刊工業新聞  2005年2月15日号

日本総研など26社 06年度に実証試験

日本総合研究所に荏原、松下電器産業、三菱電機など26社が参加し燃料電池など分散型電源による電気のネットワークシステム(マイクログリッド)作りを目指している「DESSコンソーシアム」は、05年度に核となる制御システムを低コストで開発し、06年度に実証試験を行う計画に乗り出した。再生可能エネルギーや省エネ電源といった分散電源を、基本的に電力系統から独立してネットワーク化する安価な制御システムの確立を目指す。

分散型電源の普及では、日本のように電力系統網が整備されている国では系統とのネットワークを持ちつつ独自のネットワーク(マイクログリッド)を作り上げることが、二酸化炭素(CO2)削減の上からも効果的と見られている。DESSコンソーシアムは1ヵ所にネットワークを制御するセンターを置き、実際に電気を受け入れるサイトにはパソコンレベルの制御機器を導入することで、安価システムの構築を目指す。
現在進めているマイクログリッドを系統と結んで実用化するため、電圧周波数を維持できるかなどのシミュレーション結果を3月までにまとめ、05年度にこれに基づいた制御システムをコンソーシアムに参加している企業が開発する。このため05年度の環境省の補助事業に応募する。
06年度にはその制御システムを実証して、需要家間の電力融通を系統との結び付きの中でスムーズに行えるシステムに仕上げていく。
日本総研では17日に東京都渋谷区の津田ホールで、マイクログリッドビジネスと題したシンポジウムを開催する。 

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