時期 |
勉強会テーマ |
参加メンバーのコメントおよび討議内容など |
2005.09.27 |
● |
知的資産マネジメント(第六回)-知財報告書に ついて- | |
【報告の概要】 |
◇ |
企業、大学、また国を挙げて知的財産を収益や競争優位の源泉として位置付けている。先進的 な企業は、事業戦略や研究開発戦略と絡めて、経営戦略の柱とする動きは少なくない。しかしながら、 知的財産の取組は必ずしも短期的もしくは収益に直結するものではない。 |
◇ |
大企業の多くは、株式を公開しており、様々な目(機関投資家、個人投資家、市場関係者、ア ナリスト)にさらされていることもあり、知的財産が将来の収益や競争優位に結びつくことを理解して もらわなければならない。知的財産に注目が注がれつつも、それらの情報を個々の企業が具体的に開示 する仕組みが少なく、知的財産が企業評価に結びついていない。 |
◇ |
こうしたギャップを埋め、知財と企業価値を結びつける試みとして、経済産業省による「特許 ・技術情報の開示パイロットモデル」の策定を契機に2004年12月末に11社が「知的財産報告書」を作成 し、特許・技術に関する情報開示を始めている。 |
◇ |
知的財産情報開示指針 |
|
★ |
あくまでも任意の開示 |
|
★ |
知的経営を表すもの |
|
★ |
前提条件となる事項や数量的裏づけ を伴う |
|
★ |
連結ベースかつセグメント単位であ ること |
|
★ |
大企業だけでなく、中小・ベンチャ ー企業にも有効 |
◇ |
ある一部上場企業の知財報告書を参考に、各ページの概要や特徴の説明とともにディスカッシ ョン。 | |
2005.07.05 |
|
【メンバーコメント】 |
◇ |
4つのアクションを導き出す手法については明示 されていないが、ここはコンサルタントなどの力量にかかって来るであろう。 |
【報告者回答】 |
◇ |
戦略キャンバスの横軸の項目について詳しい導出 方法等は本章では十分に説明されていないようだ。この導出方法は今後の課題となる。 |
【メンバーコメント】 |
◇ |
レッド・オーシャンとブルー・オーシャンを明確 に区分するのは難しい。現実には企業はレッド・オーシャンでの競争を中心に考えているようだ。トヨタ 自動車などはレッド・オーシャンの中で他社にはない強みを発揮しているように思える。 |
【報告者回答】 |
◇ |
トヨタのレクサス・ブランドの展開戦略などはブ ルー・オーシャン戦略の要素があるかもしれない。今後の検討課題としたい。 |
【報告者】企業経営への適用 |
◇ |
本書は市場創造の進め方について具体的な道筋を 示しており、実際の経営戦略構築に活用しやすいフレームワークやツールが示されている。これらをベ ースとして、各自がより使いやすいツールに改良を加えていけば事業創造のツールとしてより有効なも のとなる。 |
◇ |
その核心部分は新たな価値曲線を描くための4つ のアクションを組み合わせることだ。 | |
2005.06.21 |
● |
知的資産マネジメント(第五回)-知財人材の必 要要素とキャリアパスについて- | |
【報告の概要】 |
◇ |
企業、大学、インターフェイス(主に投資・金 融)の各領域で必要とされるスキルは違う。 |
◇ |
各分野 で共通で必要とされる要素は次の通り。 |
|
★ |
交渉の現場等におけるコミュニケーショ ン能力 |
|
★ |
技術の本質と応用を理解しそれを噛み砕くノウハ ウ |
|
★ |
特許法等関連法規や特許実務に関する知識 |
|
★ |
契約等経済取引に関する知識 |
|
★ |
担当する産業分野の市場構造に関する知識、それ らを動員しうる政策立案能力 |
|
★ |
技術移転を実行できる行動力 |
|
★ |
営業企画力 |
|
★ |
幅広い人脈を活用できるネットワーク力 |
◇ |
従来か ら取り組んでいる大企業は人材育成のノウハウも余裕もあるが、他分野では難しい。この分野で必要な スキルを得る方法も多くなく、今後これらに対応する仕組みや人材の流通が必要になる。 | |
2005.04.12 |
● |
ロングテール理論とインターネット、メディアと の関係について |
|
【メンバーコメント】 |
◇ |
情報技術の革新による管理コストの低減でロング テール部分の収益確保が可能になるなどの経済学的分析を費用曲線のシフトなどで示すことについては 再検討が必要ではないか。 |
【報告者回答】 |
◇ |
費用曲線の分析などの経済学的検討はロングテー ル論を理論として確立するためには重要なことと考える。今後の課題としたい。 |
【メンバーコメント】 |
◇ |
小規模特定郵便局の生き残り策などのトピックな 話題のリアルビジネス領域で、ロングテール論を適用していく可能性もあるが、その前にネットワーク 上での現象の分析をさらに深めることを優先して行うほうが良いのではないか。 |
【報告者回答】 |
◇ |
対象を分散させず、ネット空間での理論の確立に 絞って検討をしていきたい。 | |