コンサルティングサービス
経営コラム
経済・政策レポート
会社情報

国際戦略研究所

国際戦略研究所 田中均「考」

【毎日新聞・政治プレミア】日本は軍事大国となるのか?対中政策を抜本的に転換する時期にきた

2023年05月23日 田中均・日本総合研究所国際戦略研究所特別顧問


 広島で開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)はウクライナ侵略を続けるロシアや急速に影響力を拡大している中国に対応していくうえでの結束が最大の課題だった。国際安全保障環境は大きく変わり、これによりG7諸国の外交安全保障政策は変換期にある。特に安全保障政策を大きく変えようとしている日本は説得的な説明を求められる。

米誌「タイム」の記事 ――日本は軍事大国となるのか?
 折から米誌「タイム」はその表紙で岸田文雄首相の顔写真とともに、日本の選択として「岸田首相は何十年も続いた平和主義を捨て、日本を真の軍事大国にすることを望んでいる」と報じた。日本政府が抗議し、修正を求めたように、記事の内容とこの表題が与える印象には大きな齟齬(そご)があると思われる。「平和主義」を捨て「軍事大国」にすることを望んでいると断じられるのは、岸田首相の意図したところではあるまい。
 ただ、2027年に防衛費をGDPの2%に引き上げるべく今後5年間で合計43兆円の国費を積み上げること、その結果、日本の防衛費は今日の世界第9位からおそらく米中に次いで世界3位になるであろうこと、さらに、これまで自制してきた反撃能力を取得するとの決定などを表面的に見れば「平和主義」を捨て、「軍事大国」を志向していると見られても決して的外れではない…

続きは、毎日新聞「政治プレミア」ホームページにてご覧いただけます。
https://mainichi.jp/premier/politics/田中均/

なお、本記事は同日の毎日新聞夕刊(5面)にも転載されています。
国際戦略研究所
国際戦略研究所トップ