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企業のための生物多様性Archives/
用語集

五十音順
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アルファベット順
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カーボンオフセット

事業活動の結果として排出される二酸化炭素について、その影響緩和・相殺のために行う事業のこと。二酸化炭素を吸収させるという意味で植林をする場合が多い。

外来種

ある地域における既存の生態系には存在しなかった生物で、比較的近年に定着し始めたものを意味します。その地域でバランスをとっていた生物種に対して、絶滅を含む大きな影響を与えることが懸念されています。

過去に外来種が大きな問題を起こした例としてブドウフィロキセラ(ブドウネアブラムシ)が挙げられます。1859年に米国からフランスに移入したこの虫は、当時のブドウ畑に壊滅的な影響を与え、ワインの生産に深刻な被害をもたらしました。日本で大きな話題となった例としてはブラックバスの問題があります。在来の小魚や小エビなどを保全するため、ブラックバスは2005年に特定外来生物に指定されています。

2007年には日本でカエルツボカビという細菌の移入が初めて確認されました。カエルツボカビは地域のカエルを短期間に絶滅させるなど海外で猛威を振るった経緯があり、カエルやサンショウウオといった、世界的にも豊かな多様性を誇っている日本の両生類への影響が危惧されています。外来種問題は、植物検疫や外来生物法などの法整備が進む一方で法律の限界も指摘されており、十分な解決策がとられていないというのが現状です。

環境アセスメント

環境に著しい影響を及ぼすおそれのある事業を実施しようとする際に、事前に環境への影響を調査、予測、評価して、その結果を公表し、環境に及ぼす影響をあらかじめ回避・低減するための環境配慮を行う手続のこと。事業決定後ではなく計画段階でのアセスメントを求める声がある。

環境債務スワップ

途上国が保護区の設定などの自然保護政策を推進することを確約するかわりに、その国の持つ債務を肩代わりするという手法。途上国が、債務返済のために、自国の天然林などを破壊してしまわないようにすることを目的としている。

極相林

遷移が進みきった最終的な段階にあるとされる森林。主に日陰でも生育できる植物種で構成される。

原生林

屋久島や知床に代表されるような、人の手の入っていない森林を指す。長く極相林を維持した結果としてつくられた生態系は、一度破壊すると復元することが難しく、単純な種多様性が低くとも希少なものとされる。

コリドー

森林と森林をつなぐために作られた森林や緑地のこと。生物が移動できるようにすることで生息範囲を広げることができ、つがいを作りやすくしたり、餌をとりやすくしたりするなど、保全の効果が期待される。



(用語は随時追加されています)