2008年06月06日 |
中小企業活性化の課題 ~「海外」、「価格」、「人材」戦略の再構築が急務~ |
【ポイント】
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1) | 中小企業の財務健全化は、今般の景気回復局面において相当程度進展したものの、わが国経済の先行き不透明感が高まるなか、業況感の悪化、大企業との格差拡大が顕著。 | |
2) | 大企業との業況格差拡大の背景として、中小企業の海外市場への対応の遅れが重要ファクター。輸出や海外生産の比率が低い中小企業は、有望な海外市場での収益機会を逸している可能性。さらに、バーゲニング・パワーが弱い中小企業は、原材料費の高騰を価格に転嫁できず、収益圧迫に拍車。 | |
3) | このような状況のもとで中小企業が取り組むべき課題は、経営戦略の重点をコストダウンから付加価値創造力強化・販路拡大へシフトすること。そのためには、(1)グローバルな視点に基づく販売市場の拡大、(2)販売価格の維持・引き上げに向けた差別化路線の明確化、(3)人材育成への注力の3点がポイント。 | |