要旨 |
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少子高齢化に伴って、消費市場に様々な変化が現れる見込み。本レポートは、総務
省「全国消費実態調査」に掲載されている購入先データに着目し、販売形態からみた
消費市場の変化を展望。
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まず、購入先データをもとに高齢者の消費行動の特徴を整理すると以下の通り。
- 高齢者(60歳以上)は、若年層(29歳以下)に比べ、一般小売店やスーパーでの購入額が多く、コンビニエンスストアやディスカウント・量販店での購入額が少ない。
- ただし、小売業界の構造変化を受け、購入先シェアは変化。過去10年間では、一般小売店のシェアが低下し、ディスカウント・量販店のシェアが上昇。
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これらを踏まえ、過去10年間の購入先シェア変化の流れが今後も続くという前提を置いたうえで、購入先別にみた2015年の消費市場を試算してみると、結果は以下の通り。
- 販売形態別にみると、スーパーとディスカウント・量販店の市場規模が大きく拡大する見込み。シェアは小さいものの、通信販売などの市場も拡大。
- 地域別にみると、市場拡大は大都市圏に集中する見込み。ただし、スーパーやディスカウント・量販店の市場規模は地方でも拡大する公算。
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以上のように、今後の少子高齢化社会のなかで消費需要を捉えるためには、人口動態の変化に対応した取り組みが必要。とりわけ、a.価格戦略の明確化、b.生活スタイルの重視、c.地域戦略の見直し、などにより、急拡大する高齢者市場に焦点を当てることが重要。 |