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2006年11月20日

ICタグを活用した「次世代型廃棄物マネジメントシステム」の本格稼動開始 ~廃棄物発生量の削減とリサイクルの推進を実現~

 株式会社日本総合研究所(東京都千代田区、代表取締役社長 木本泰行、以下日本総研)は、地域の基幹病院である上尾中央総合病院(埼玉県上尾市、院長 中村康彦、753床、以下上尾中央総合病院)に対して、2006年4月からICタグを活用した「次世代型廃棄物マネジメントサービス」の提供を開始しており、10月より本格稼動に入りました。
 「次世代型廃棄物マネジメントシステム」とは日本総研主催のMATICS(Material Tracing IC System)コンソーシアムの活動から生まれた本邦初の画期的な廃棄物業務管理システムです。
1.次世代型廃棄物マネジメントシステムの概要
(1)  従来より廃棄物の処理過程をICタグでトレースするシステムは存在しましたが、本「次世代型廃棄物マネジメントシステム」では、廃棄物の追跡は当然とし、更に事業所内の廃棄物発生量の削減やリサイクルの推進をも実現するシステムです。本システムを導入することにより、排出事業者としての社会的責任(CSR)の推進に、より具体的に取り組むことができます。
(2) 今般本格稼動となりました上尾中央総合病院では、院内の各部署(OPE室、透析室、外科病棟、内科病棟など)から排出される廃棄物の種類、重量、容器の大きさ、容器の状態などの細かなデータをICタグを利用して抽出・分析し、各セクションの廃棄物業務の問題点を明らかにし、具体的な改善策を各セクションに直接フィードバックできるネットワークシステムとなっております。
 具体的には、
a)廃棄物が適正に処理されたことを確認

b)廃棄物業務の問題点を各部署単位で把握
  • 「廃棄物の分別が徹底されているか」、
  • 「廃棄物を過剰に出していないか」、
  • 「所定の廃棄物以外を排出していないか」、
  • 「リサイクル物を廃棄していないか」、
  • 「廃棄物の取扱が雑で汚染が広がるリスクはないか」、
  • 「収集運搬時に他に感染することがないように安全に配慮しているか」、
  • 「廃棄物を容器に適度に詰め込めているか」、

c)改善経過の管理
を行っていきます。改善経過まで管理することで、廃棄物にかかっているコストの削減に繋がることも実証実験で確認済みです。更には、部署ごとの廃棄物業務の徹底度をベンチマークしますので、現場職員(医師、看護師、看護補助者)の廃棄物に関する「環境意識」「安全意識」「コスト意識」を高め、職員のモラル向上も期待できます。
2.本業業務への効果
(1)  本システム導入の効果として、廃棄物業務の管理・改善促進だけでなく本業の業務の管理・改善があります。廃棄物業務が徹底できていない部署では、本業業務の徹底がなされていない傾向があり、廃棄物業務の改善が本業業務の改善に繋がっているからです。廃棄物業務が進んでいない要因を確認すると、「現場職員のコミュニケーション不足」、「業務フローが煩雑でわかりにくい」「現場の整理整頓がされていない」などが主です。これらは、本業業務が徹底されない要因と大きく関わるものばかりです。
3.今後の取組み
(1)  今後、日本総研は、医療機関だけでなく、廃棄物の排出事業者全般に本システムの導入を広げていく予定です。具体的には、今年度、国土交通省の補助のもと、ハウスメーカーの新築現場のゼロエミッション支援として「次世代型廃棄物リサイクルシステム」の実証を進めており、来年度より本格稼動する予定です。
以 上
*本資料は、経済産業記者会、厚生労働記者会、国土交通記者会にて配布しております。
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