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Sohatsu Eyes

リサイクル新事業の立上げ

2005年12月06日 木通秀樹


リサイクルをより一層推進するための新たなサービスビジネスが立ち上げろうとしています。MATICSコンソーシアムでは、今、多くの人が関わり、刺激しあうことで新事業創出のエネルギーが湧き出しています。

当センターは、行動するシンクタンク(ドゥータンク)を目指しており、従来になかった新事業立ち上げなどに主体的に取り組んでいます。実績として、これまでにいくつもの新事業を立ち上げ、ノウハウを蓄積してまいりました。

自分が現在取り組んでいるのは、自動車部品のリサイクルを行う事業です。中古車業界では既に市場が造られていますが、自動車ディーラーのような新車業界での市場は育っていません。新車業界では、品質や供給体制面で不安視されていたからです。

新しい市場を立ち上げるためには、これまでの問題を解決する新たな手段を構築することが必要となります。本事業では、品質管理をICタグで行うことで、信頼性を確保する情報を取得できるようにしました。一方、新市場を作り出すためには、新たな手段だけでなく、需要、供給両面での喚起を引き出すビジネスモデルが必要になります。しかも、ビジネスモデルを作るだけでなく実現のためには、非常に多くの方々の賛同と協力が必要となるのです。自動車部品のリサイクルであれば、まずはお客様であるディーラーの方々、部品の供給者となる解体事業者の方々、さらには、自動車メーカー、商社、システム等々の方々です。既に、百名を越す方々が市場の創出に関わっていただき、市場が形成され始めました。

新事業を創出するエネルギーは、新しい人を吸い寄せます。厳しい局面は多々あります。しかし、あきらめずに困難に立ち向かう人たちのエネルギーは刺激しあって増幅していくようです。次々に積極的に関与する方が出現するのを目の当たりにすると、新事業立ち上げの生命力に気づきます。多くの方々とこの時間を共有できることに無上の喜びを感じます。

※eyesは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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