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リサーチ・アイ No.2024-008

中小企業の設備投資は増加に転じる見込み ―投資コストの騰勢は鈍化、ソフトウェア投資も旺盛―

2024年04月17日 後藤俊平


設備投資は増加基調を辿るも、その勢いは企業規模によって濃淡。法人企業統計によると、大企業の設備投資額は大幅な増加が続いている一方、昨年夏場以降、中小企業は伸び悩み。

中小企業の設備投資が弱い背景として、投資コストの増大を指摘可能。設備投資が計画よりも下振れた理由をみると、「コストの変化」を挙げる企業が例年に比べて多く、なかでも中小企業でその傾向が顕著。円安や資源高で機械設備や建設資材の価格が上昇し、収益面で劣る中小企業で投資を手控える動きが強まった模様。

先行き、中小企業の設備投資は増加に転じる見込み。企業の投資意欲は旺盛であり、日銀短観によれば、2024年度の中小企業の設備投資計画は前年比+1.8%と、この時期の計画値としては例年に比べて高い伸び。足元で、設備投資関連のコスト増圧力が緩和しており、機械投資や建設投資を中心にこれまで先送りされてきた案件が今後実行される見通し。

中小企業のソフトウェア投資も増加する見込み。深刻な人材難に陥る中小企業では、ソフトウェア投資を通じて省力化を図る動きが活発化。建設やサービス業など人手不足が特に深刻な産業では、近年、ソフトウェア投資が急増。設備投資全体に占める比率は10%超に達しており、今年度の計画額も例年以上に高い伸び。


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