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リサーチ・アイ No.2023-091

2023年10~12月期法人企業統計の評価と2次QE予測

2024年03月04日 後藤俊平


企業収益は総じて高水準を維持。2023年10~12月期の売上高は全産業で前期比+0.9%と、11四半期連続の増収。製造業では、供給制約の解消を受けて生産・輸出が増加した輸送機械業を中心に高い伸びとなったほか、非製造業でも、価格転嫁の進展により卸・小売業などで堅調。一方、経常利益は同▲2.6%と、人件費の増加などが下押し要因となり、2四半期連続の減益に。先行き、一部自動車メーカーの生産・出荷停止の影響などにより、2024年1~3月期の企業業績は一時的に下振れる公算。その後は、内外需要の持ち直しに支えられる形で、企業業績は堅調な推移が続く見通し。

設備投資(ソフトウェア投資を含む)は全産業で同+10.4%と高い伸び。形態別にみると、企業の人手不足を受けた省力化ニーズの高まりなどからソフトウェア投資がとりわけ好調なほか、外需の持ち直しなどを背景に、生産能力増強に向けた機械投資なども増加。

今般の法人企業統計などを織り込んで改定される2023年10~12月期の実質GDP(2次QE)は、設備投資が大幅に上方改定される見込み。この結果、成長率は前期比年率+1.5%(前期比+0.4%)と、1次QE(前期比年率▲0.4%、前期比▲0.1%)のマイナス成長から上方改定されると予想。


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