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国際戦略研究所 研究員レポート

【中国情勢月報】
台湾における選挙結果とその影響

2024年01月29日 副理事長 高橋邦夫


1.はじめに
 1月13日、世界中が注目していた台湾での総統選挙・立法委員選挙が行われ、無事に終了した。その結果は、日本のメディアも大々的に報じたように、総統選挙では与党・民進党の頼清徳・総統候補、蕭美琴・副総統候補のチームが勝利する一方、立法委員選挙では最大野党・国民党が52議席、これまで過半数を占めてきた民進党が51議席、第2野党の台湾民衆党が8議席、無所属2議席という結果であった。
 今回は、こうした台湾での選挙の結果が今後の台湾政治にどのような影響を与えるか、また中国や米国が今回の選挙の結果をどう見て、どのような対応を今後取っていくのか、更にはそれらを踏まえて日本はどのような対応を取るべきかなどについて、私見も交えて、以下の通り、考えてみたい。

2.台湾での総統選挙・立法委員選挙の結果
 まず、今回の選挙の結果を振り返ってみたい。
 (1)総統選挙
  賴清徳・蕭美琴チーム(民進党): 5,586,019票(40.04%)
  侯友宜・趙少康チーム(国民党): 4,671,021票(33.49%)
  柯文哲・呉欣盈チーム(民衆党): 3,690,466票(26.46%)
 この結果、民進党の賴清徳氏が次期総統に、蕭美琴氏が次期副総統にそれぞれ選出されたが、こうした結果になったことについて台湾メディアは次のような諸点を指摘している。…

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