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国際戦略研究所 研究員レポート

【日印経済安全保障研究会】
「日印経済安全保障研究会」を発足いたしました。

2023年06月01日 国際戦略研究所


 この度、国際戦略研究所主体で「日印経済安全保障研究会」を発足いたしました。

本研究会は有識者ら約20名からなる研究会であり、戦略的見地からインドに関する理解を深め、特に経済安全保障の観点から日印関係を更に深化させる方策を検討することを主目的としております。

■趣旨

インドはすでに中国を超え世界最大の人口を抱える国となり、近年の経済成長も順調で、数年後には日本を抜いて世界第三位の経済大国になるとみられています。中国との対比においてもその戦略的価値は増しており、その巧みな外交手腕もあり、途上国をはじめその国際的影響力を強めてきており、世界中がインドに熱い視線を注いでいるといっても過言ではないと感じます。

そのような中で、日本はこうしたインドとの関係を重視し、安倍元首相、モディ首相の個人的な信頼関係を牽引力に、近年、政治、安保、経済、文化等あらゆる分野で緊密な関係を築いてきました。特に戦略面では、クアッドの創設、防衛協力の進化等最近の協力深化は目を見張るものがあると感じます。

このようなインドに、日本の経済界は注目しており、インドの経済関係者は日本企業がよりスピーディに積極的にインドに進出してくれることを期待しています。また、インドのすさまじいエネルギーを日本の成長に取り組むことは死活的に重要であると考えます。

しかしながら、日本企業関係者はインド事業の難しさから、時としてインドとの企業連携を躊躇する傾向にあり、インドの地政学的重要性に対する理解も必ずしも十分でない様に思います。また、特に中国との関係においても、経済安全保障の観点からサプライチェーン構築をはじめインドの重要性は更に増していくと思われ、この点に関する官民の理解を深めることも重要であると考えました。

このような問題意識から、学者、政府関係者、民間企業関係者等幅広い有識者の参加を得て、地政学的観点からインドの今後の展望、ありうべきリスクを分析し、特に日本の経済安全保障におけるインド経済の位置づけを確認し、日印両国の経済発展と経済安全保障との連関を検討します。

■研究会メンバー ※順不同

平松 賢司(株)日本総合研究所国際戦略研究所理事長
鈴木 一人(座長)東京大学公共政策大学院教授
神保 謙(副座長)慶應義塾大学教授
伊豆山 真理(副座長)防衛研究所理論研究部長
伊藤 融防衛大学校教授
佐藤 隆広神戸大学経済経営研究所教授
溜 和敏中京大学准教授
椎野 幸平拓殖大学准教授
仲條 一哉独立行政法人貿易振興機構理事
三宅 保次郎経済産業省通商政策局中東アフリカ課長
佐藤 仁美外務省国際協力局専門機関室長
田辺 信外務省国際協力局地球環境課地球環境交渉官
奈良部 健朝日新聞社記者
熊谷 章太郎(株)日本総合研究所調査部主任研究員     他

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