今後、地方やそこに住む高齢者が取り残されないわが国社会全体のデジタル化を実現していくためには、以下のような取り組みが求められる。 ① 高齢者に優しいインターフェースの工夫:大前提として、スマートフォンという形態にとらわれず、デジタル機器やサービスのインターフェースを高齢者に使いやすいものとする必要がある。
② 地域コミュニティの活用:日常的なデジタルの活用の「場」、あるいは、指導役となる「人」の確保のために、地域コミュニティ(自治会や町内会)や学校、図書館、老人ホームなどを積極的に活用していくべきである。
③ 国による積極的な関与:財源や人材が不足しがちな規模の小さな自治体を含め、幅広い地域で高齢者のデジタル活用を進めていくためには、自治体任せではなく、国による全国共通の取り組みとサポートを一段と推進することが求められる。