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リサーチ・アイ No.2022-068

通貨安一服でアジアのインフレ圧力は弱まる見込み ―ホームメイドインフレは限定的 ―

2022年12月23日 松本充弘、立石宗一郎


アジアでは足元にかけてインフレが加速。アジア諸国(日本と中国除く)の消費者物価は前年比+6%程度に達しており、各国政府や中央銀行が定めるインフレ目標を超過。アジアのインフレは海外インフレの波及による側面が大。食品やエネルギー関連が消費者物価を大きく押し上げ。アジアの多くの国は、食料品やエネルギー資源を輸入に依存。世界的な商品市況の高騰や米国の利上げによる自国通貨の下落で輸入物価が上昇し、食品・エネルギー関連の価格も上昇。

一方、食品・エネルギー関連以外の品目は物価全体を2~3%押し上げるに過ぎず。アジアでは、景気回復が遅れたことから賃金の伸びが弱く、ホームメイドインフレの圧力は限定的。実際、アジアの賃金上昇率は4%程度とコロナ前のピークを下回る水準で、賃金の影響を受けやすいサービス価格は前年比+3%程度とコロナ前並みの伸び。

最近は、国際商品市況が落ち着いてきたことに加え、米国の利上げペースの鈍化を受けてアジア諸国の通貨安圧力も緩和。今後、各国の食品・エネルギー関連の価格上昇が一服し、アジアのインフレ圧力は弱まっていく見通し。

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