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リサーチ・レポート No.2022-002

【アジア経済見通し】アジア景気は良好も、金融面にリスク~新型コロナとウクライナ危機によって高まる脆弱性~

2022年06月30日 野木森稔、松本充弘、関辰一熊谷章太郎


2021年秋口からアジア諸国の景気は総じて回復。先行きも、①活動規制の緩和、②中国経済の持ち直し、③外需の増加により、回復を続ける見込み。2022年のアジア全体の実質GDP成長率は前年比+4.7%と、2021年の同+7.2%から減速するものの、コロナ禍前の2019年(+5.0%)並みの安定した経済成長を予想。

ただし、金融面からの景気下振れリスクに要注意。米国で金融政策の正常化が加速するなか、アジアへの資本流入が減少し、金融市場が不安定化する可能性あり。新型コロナとウクライナ危機により、①経常収支の悪化、②インフレ加速、③政府債務の累増など、アジアの対外収支を巡る経済構造が脆弱となっている点も資金流出を招く恐れ。

中国では、活動規制緩和と景気対策により、景気は持ち直し。今後も持ち直しは続くものの、ゼロコロナ政策による4~6月期の景気低迷が足かせとなり、2022年の実質GDP成長率は+4.4%と低い伸びにとどまる見通し。

インドも、活動規制の緩和に伴う景気拡大が続き、2022年度の実質GDP成長率は+6.5%と予想。もっとも、インフレ加速や金融引き締めによる景気下押し圧力も高まっており、回復ペースの加速は困難。

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