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【ハイテク・通信】「NTT光通信毎秒14テラ 光ファイバー1本で実現」


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 NTTは9月29日、従来の十倍となる毎秒14テラ(テラは1兆)ビットの情報を通信できる技術を開発したと発表した。毎秒100ギガ(ギガは10億)ビットの信号を140本たばねて1本の光ファイバーで送信する。7~8年後の実用化を目指す。
(出所)日経産業新聞(2006年10月2日)

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≪評≫浅川秀之〔研究員〕

 光ファイバー一本で14テラの情報量を通信できるようになってきた。14テラという数字は、2時間のデジタルハイビジョン映画を1秒間に140本送信できる容量である。今現在、いわゆる光通信のインフラレイヤーは、幹線系で10ギガが主流といわれているが、その約1,000倍に相当する。

 この領域の基礎研究は、世界的に見てもNTTや日本のメーカーが比較的強い領域で、今後実用化が目指されている量子通信などの分野においても、日本は先行しているといえよう。

 ただし、この手の技術は“儲かるの?”という企業的な営利視点からは疑問視されることが多い。莫大な研究開発費がかけられているにもかかわらず、実際には潜在需要は僅かである、といったことも考えられる。

 たとえ市場が魅力的でなくとも、その技術がもたらす社会的、経済的影響が大きいのであれば、開発を進めざるを得ないというジレンマも発生する。技術的な革新と合わせて、早期からビジネス的な視点も組み込んでおくことが求められるのではないか。

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