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【ハイテク】「コンセント経由で高速家庭内通信---松下電器がPLCアダプターを発売」


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 松下電器産業は13日、電源コンセントを通じて家庭内で高速通信可能な電力線通信(PLC)アダプターを12月9日に発売すると発表した。親機となるアダプターをインターネット回線に接続することで、電源コンセントを通じて子機からインターネット接続が可能になる。パソコンに保存された映像を、別の部屋にあるテレビに出力するなどの家庭内でのデータのやり取りにも利用できる。店頭価格は親機と子機の1台ずつのセットで2万円前後の見込み。
(出所)NIKKEI IT PLUS(2006年11月13日)
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≪評≫浅川秀之〔研究員〕

 屋内でのPLC利用が解禁となり、PLCアダプターが松下電器からリリースされることになった。PLCとは、引き回しが厄介であるLANケーブルや、設定が難しい無線LANの代替になり得る、屋内における有望なブロードバンドインフラ技術と考えられている。今既にある家庭のコンセントを介してインターネットを利用できることから、無線LANの知識などがなくとも容易にブロードバンドが利用可能ということで、その将来性に期待がもたれる。

 ただし、PLCアダプターをパソコンに接続して使う場合は、パソコン用とPLC用の2つのコンセントが必要となるようである(注)。私はパソコンのコンセントを1箇所にさすだけで、そこから電源もデータも同時に供給されると勝手に思い込んでいたが、松下の今回のPLC製品は、そのような形態のものではないようである。今後、さらにハードウェアの小型化が進み、パソコンの電源部にPLC機能がビルトインされ、利用者はこれまでのように壁のコンセントを1つ使うだけで、インターネットも利用可能となる日が近いのではないか。

(注)松下電器のホームページでは、“PLCアダプターの電源プラグは壁のコンセントに直接差すことをおすすめします”としている。従って、通常はパソコン用のコンセントに加え、PLC用のコンセントも必要となると考えられる。

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