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高橋進の主張

イノベーションが沸き起こる社会を
2019年7月29日

日本経済の最大の問題は成長力の低下であり、労働力人口の減少が続く下で、成長力を引き上げていくためには、技術革新を通じて生産性を引き上げること不可欠です。しかし、日本企業の革新力の低下が指摘されており、企業の生産性引上げへの取り組みもまだまだ手探り状態の感があります。このままでは、日本は世界的なイノベーションの波とそれに伴う産業・社会構造の変化について行けず、主要先進国の中で一人負けになる懸念もあります。

日本企業が革新力を取り戻すためには、IT、AIといった新技術を導入するだけではなく、そうした技術を生産プロセスや業務プロセスの革新に繋げていく必要があります。そのためには、ピラミッド型の組織を壊し、雇用慣行をモデルチェンジし、人材の育成を強化するなど、企業組織をイノベーションが起きやすいい体質に変えていく必要があります。

政府も成長力強化に向けて、生産性革命、いわゆるSociety5.0と、人づくり革命を2本柱とする成長戦略を進めていますが、施策が拡散し、戦略が軌道に乗ったとは言い難い状況です。政府の責務は、既存の制度や仕組みをアップデートし、イノベーションの起き易い環境を構築していくことです。イノベーションを阻害している法制度や規制の改革に取り組むことはもちろんですが、官民を挙げた研究開発を活性化するための科学技術予算や、人材育成のための教育予算を大幅に拡充していく必要があります。日本の財政状況が極めてひっ迫していることを考えれば、財政資金配分の大胆な見直しが不可欠です。

人だけでなくインフラも高齢化し、地方の衰退など、課題先進国といわれる日本ですが、皆保険に支えられた医療や介護、質の良いインフラ、多様性に富んだ地方にある豊富なデータや経験を活用し、日本の強みを活かしたイノベーション戦略を構築し、実践していくことが、国際競争を勝ち抜き、日本の成長力を強化する道です。

チェアマン・エメリタス(名誉理事長)
高橋 進 Susumu Takahashi

経歴

  • 1976年一橋大学経済学部卒業
  • 1976年 ㈱住友銀行(現三井住友銀行)入行
  • 1990年 ㈱日本総合研究所調査部主任研究員出向
  • 1996年 同 調査部長/チーフエコノミスト
  • 2004年 同 理事
  • 2005年 内閣府政策統括官(経済財政分析担当)
  • 2007年 ㈱日本総合研究所へ副理事長として復帰
  • 2011年 同 理事長
  • 2018年 同 チェアマン・エメリタス(名誉理事長)就任(現在に至る)

政府職務等

  • 内閣府 休眠預金等活用審議会 委員 兼 会長(現在に至る)
  • 横浜市 専門委員、新たな劇場検討委員会 委員 兼 委員長(現在に至る)
  • 内閣府 沖縄振興審議会 委員 兼 会長(現在に至る)
  • 内閣府 パラダイムシフトと日本のシナリオ懇談会(現在に至る)
  • 法務省 出入国管理政策懇談会委員(現在に至る)
  • 内閣府 経済財政諮問会議議員(2013.1 ~2019.1)
  • 内閣官房 一億総活躍国民会議議員
  • 内閣官房 働き方改革実現会議議員
  • 内閣官房 人生100年時代構想会議議員
  • 内閣府 宇宙産業振興小委員会 委員 兼 座長
  • 法務省 外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策に関する検討会、「国民の声」を聴く会議、等

メディア出演(TV・講演)

2019年
  • 7月 9日(火)21:15~21:30 日経CNBC「ヴェリタストーク」
  • 7月12日(金)15:00~16:30 東京商工会議所金融部会 於 丸の内二重橋ビル
  • 7月25日(木)14:10~16:10 西日本生産性会議 於 ホテルニューオータニ博多

著書

  • 『ワールドビジネスサテライト 再生ニッポン』(2008年8月共著)日経ビジネス人文庫

過去の定期執筆

  • 日本経済新聞月曜朝刊「週目点」
  • Nikkei Net「BizPlus」
  • 産経新聞「紙面批評」
  • SMBC日興証券ホームページ「高橋進の経済コラム」
  • 日本商工会議所「石垣」「高橋進の経済ナビ」、等

2019年

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