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世界的なスマートシティへの取り組み

2018年09月25日 井熊均


 中国の重慶市で行われた市長国際経済顧問団会議(CMIA)に参加させていただきました。今回のテーマは、革新技術を活かしたスマートな都市づくりです。会議では、世界中から集まった一流企業のトップが、スマートシティの実現に向けた技術、コンセプト、アイデア等を披露し合いました。

 我々は、2008年から中国の環境都市のモデルである天津生態城に関わってきましたが、それから10年間、中国はブレることなくスマートシティ作りに取り組んでいます。当初再生可能エネルギーと省エネルギーを駆使した低炭素型都市だった目標は、最近IoT、AIを駆使したデジタルシティに変わっていますが、中国のスマートシティには一貫した都市像があるように思います。その分、今でも、先端的なスマートシティの計画の現場に行くと、天津生態城での経験がリスペクトされます。

 日本ではスマートシティという言葉にやや苔が生えたような感がありますが、世界的に見るとスマートシティへの取り組みはますます重要性を高めています。都市が都市交通、セキュリティ、インフラ管理、施設運営などを対象としたIoT、AI実装の場となっているからです。都市が次世代システム/ビジネスの孵化器になる可能性が高まっているのです。

 10年以上前に、中国の技術系の行政の方から「あなたは中国の産業の真髄を理解していない」と言われたことがあります。恐らく、圧倒的な数の企業や技術者が競い合って産業を形成していく市場構造を指していたのではないかと思います。自分の理解の是非はともかく、その後の中国の産業の躍進を見れば、「真髄は存在していた」、と思わざるを得ません。今後、それがIoT、AIの実装の場であるスマートシティで発揮されることになるのでしょう。


※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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