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エネルギー・防災問題に自律的に取り組む地域コミュニティ
“スマートシェア倶楽部”の各地への展開を開始
~1月26日、第1号事業を大崎駅周辺で品川区から支援を受け本格始動~

2012年01月24日

各位

株式会社日本総合研究所

 株式会社日本総合研究所(本社: 東京都品川区、代表取締役社長: 木本泰行、以下「日本総研」)は、エネルギー・防災問題への対策を、自律的に行う地域コミュニティ「スマートシェア倶楽部」を、各地で設立~運用まで支援するサービスを開始しました。
 また、2012年1月26日からは、本サービスの第1号として設立された「スマートシェア倶楽部・大崎」(東京都品川区)が、再生可能エネルギーのグリーン電力を充電に利用する電気自動車(以下、EV)を使ったカーシェアリングを、品川区から一部支援を受けながら本格的に開始します。

 東日本大震災は、エネルギー・防災問題への国民の意識に大きな転換をもたらしました。昨夏の電力不足は中央からの系統電源に頼り切るもろさを露呈させ、地域ごとの分散型電源の整備が急務と考えられるようになりました。再生可能エネルギーの活用についても、一層の注目が集まっています。また、復興において、地域のつながりの重要性が再認識されるようにもなっています。

 本来は、地域コミュニティが主体的にエネルギー・防災問題に取り組み、つながりを強化していければ最もよいのですが、現実にはそこまでの活動が可能な地域コミュニティは、資金・労力の面から限られています。そもそもコミュニティがほとんど機能していない地域も少なくありません。

 スマートシェア倶楽部は、「地域でのエネルギー自給と活用」「防災に強い街づくり」という賛同を得やすい目標の下、地域の企業や住民が任意で集まり会員組織として構成する地域コミュニティです。会員となった地域企業や住民が、意見や資金、労力を出し合ってエネルギー・防災関連の活動およびインフラ整備を行います。
 当初のエネルギー関連活動としては、地域内に設置された太陽光発電装置で得たグリーン電力を活用するEVを会員が資金を出し合って利用し合う事業(カーシェアリングなど)を行います。会員は日常で負担する車両維持費やタクシー・レンタカー費用を抑えられ、また、蓄電池機能を有するEVには、ガソリン不足時の移動手段、そして非常用電源として避難所や病院での利用も期待できます。さらに、EVの利用や運営を通じて活発なコミュニケーションを行うことによって会員間の「つながり」を作り出し、EVを活用した防災活動を、非常時にも利用できる自主的に行える地域づくりを目指します。
 なお、インフラ整備や活動に必要な資金や労力の負担を、会員全員に求めることは難しいと思われます。そこで、スマートシェア倶楽部では、会員を、資金や労力を負担し特に主体的に活動する「プレミア会員」(地域の企業が中心)と、事業の趣旨を理解し利用する「一般会員」(地域の住民が中心)とに分けます。

 日本総研ではプレミア会員と共に、地域の実情に応じたエネルギーインフラの検討、地域自治体との調整、事業スキーム・必要資金のシミュレーション、一般会員獲得の計画策定と広報戦略、インフラ資産をプールする母体の検討など設立に必要な諸準備をはじめ、設立後もエネルギーインフラの整備から事業実施に至る一連の活動を支援します。将来的には、各地のスマートシェア倶楽部の技術、資金、事業運営ノウハウなどを共有するネットワーク活動も行い、さらにエネルギーインフラ以外の分野にもシェア・サービスを拡大させていく計画です。
 なお、スマートシェア倶楽部では、「スマートシェア倶楽部・大崎」を含め、2012年度末までに全国3地域程度の展開を目標としています。

【スマートシェア倶楽部の活動概要】

 スマートシェア倶楽部は、プレミア会員を中心とした会員で構成される地域コミュニティです。資金や労力を出し合うプレミア会員同士が、地域の実情に応じたエネルギーインフラを整備してエネルギー・防災関連の活動を運営し、一般会員はそれらに参加します。
 また、エネルギーインフラを環境教育や避難訓練のために地域で活用してもらう活動も行います。こうした活動を通じ、プレミア会員はプレミア会員同士のつながりや一般会員を中心とした地域とのつながりを、一般会員も一般会員同士や地域とのつながりを強くしていきます。
 スマートシェア倶楽部は、設備や活動自体が経済面および防災面でのメリットをもたらすばかりでなく、活動でもたらされるつながりが、ビジネスや普段のコミュニケーション、そして非常時における統制に好影響を与えることも目指していきます。

スマートシェア倶楽部・大崎の事業を本格的に開始します

 2011年12月1日、本サービスの第1号として、「スマートシェア倶楽部・大崎」が、東京都品川区の大崎地域に設立され、2012年1月26日から本格的にEVカーシェアリングを開始します。スマートシェア倶楽部・大崎は、地域コミュニティの主導でEVなどを整備して事業を実施する点が評価され、「地域主導のカーシェアリング事業」として、品川区に採択された補助事業です(品川区は「東京都地球温暖化対策等推進のための区市町村補助金の提案プロジェクト」を活用)。
 本格的な開始に先立ち、「スマートシェア倶楽部・大崎 コミュニティフォーラム」を2012年1月26日にニューオータニイン東京(品川区大崎1-6-2)で開催いたします(別添資料参照)。

【スマートシェア倶楽部・大崎の概要】

名称:スマートシェア倶楽部・大崎
設立日:2011年12月1日
事業開始日:2011年12月16日、本格稼動: 2012年1月26日
事業概要:EVカーシェアリング(EV車両2台)
EVステーション所在地: 東京都品川区大崎2-2
利用料金:
 <プレミア会員>月額参加費のみ、都度利用料は無料
 <一般会員>都度利用料は130円/10分+7円/㎞、プランにより月会費もしくは年会費あり。
事業運営委託先: カーシェアリング・ジャパン株式会社
発起人・代表:株式会社明電舎、株式会社日本総合研究所
プレミア会員:株式会社明電舎、株式会社世界貿易センタービルディング、株式会社日本総合研究所
事務局:一般社団法人大崎エリアマネージメント
東京都品川区大崎2-11-10
(2012年1月19日現在)

別添資料: 『スマートシェア倶楽部・大崎』コミュニティフォーラム

以上

本件に関するお問い合わせ先

【報道関係者様】
広報部 山口直樹 TEL: 03-6833-5691

【一般のお客様】
創発戦略センター 武藤一浩 TEL: 03-3288-4143(2012年2月3日まで)
                      03-6833-6315(2012年2月6日以降)

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