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　米サン・マイクロシステムズとインテルは22日、サーバー事業で提携すると発表した。サンがインテルのMPU（超小型演算処理装置）を搭載したサーバーを発売し、インテルがサンの基本ソフト（OS）などの普及を支援する。両社はMPU販売で競合関係にあったが、顧客ニーズの多様化に伴い協調路線に転換する。
（出所）日経産業新聞、IT PLUS（2007年1月23日）
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≪評≫浅川秀之〔研究員〕

　サンとインテルの関係は「犬猿」と表されることもしばしばあった。本記事は、サーバー分野におけるインテルのMPUの強みと、サンのOSの強みを互いに持ちより、協調関係を築くということであろう。マイクロソフトを批判していたサン創業者が会長職に退いたことも、インテルとの提携に少なからず影響を及ぼしたとされる。一方、マイクロソフトは大手ソフトウェア企業であるノベルと提携し、リナックスとの互換性確保を模索すると発表している。ここにきて“ウィンテル”構造が急速に崩れつつある状況が見られるが、いずれのケースも、顧客ニーズの変化が著しいが故の苦渋の選択とも捉えられる。ハードウェア、ソフトウェアの垣根を越えた市場構造のダイナミックな変化が、今後数年間の内にさらに加速する予兆であろうか。