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山浦康史研究員の書評・読書リスト

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≪書評一覧≫
番号 日付 著者 タイトル 出版年月 出版社 コメント・感想
45 2008年3月10日 マイケル・E・レイナー  戦略のパラドックス 2008年1月 翔泳社  戦略の不確実性という切り口から、既存の階層型組織の概念とは全く異なる、新たな組織論を提唱している。
 戦略のパラドックスは、企業がある戦略にコミットすると、不確実性によって失敗する確率も上がるため、不確実性に対処するためのオプションポートフォリオを創出するべきだという内容。方法自体は一般的だが、組織のトップは不確実性のマネジメントのみに専念するべきという主張が新しい。
 勉強会の発表対象であるため、熟読しているため大変勉強になった。
44 2008年3月1日 勝間和代 効率が10倍アップする新・知的生産術-自分をグーグル化する方法 2007年12月 ダイヤモンド社  仕事の効率をアップさせるための方法が、著者の経験や、現在行っている工夫などを中心として書かれた本。
 大手コンサルティングフファームに勤めながら結婚、出産、子育てを経験し、仕事を効率化せざるを得なかったという経緯があるとのことで、苦労がうかがえる内容となっている。
 仕事の効率化という部分以外では、「雲、雨、傘」のフレームワークが参考になった。「雲が出てきた(ファクト)、雨が降りそうだ(仮説)、だから傘を持った方が良い(提案)」といったことを明確に区別することが重要で、自分自身曖昧に使っていたことを反省した。
43 2008年2月24日 神田昌典 図解!あなたもいままでの10倍速く本が読める 2005年5月 フォレスト出版  フォトリーティングに関する本。まず本を読む前に、読書に掛けられる時間を考え、目次などから全体を捉える。それから、この本を読む事によって、自分は何を知りたいのかを常に意識しながら読むことが大切だということを学んだ。
 フォトリーディングというと怪しげな手法に聞こえるかもしれないが、普段のスピードで読むにしても、基本的な読み方が身につくため、1度はこの手の本を読む事を薦めたい。
42 2008年2月17日 細谷功 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 2007年12月 東洋経済新報社  フェルミ推定とは、イタリアの学者エンリコ・フェルミが得意としていた手法で、例えば「日本に電柱は何本あるか?」といった問題に対して今自分が持っている情報のみを用いて概算を行うといったものであり、コンサルティングファームの面接によく使用される。
 フェルミ推定に限らず、何を考えるにしても、積み上げではなく、全体像から捉えることが重要だということを学んだ。
41 2008年2月10日 日経コミュニケーション編集 光回線を巡るNTT、KDDI、ソフトバンクの野望-知られざる通信戦争の真実 2005年12月 日経BP社  電話やインターネットというのは身近なものであるにも関わらず通信業界の戦争というのはなかなか表に出てこない。通信業界における企業の合併、吸収、倒産など、基礎的な動向が把握できる1冊である。
40 2008年1月21日 洪夏祥 サムスン経営を築いた男-李健熙〓(イゴンヒ)伝 2003年11月 日本経済新聞社  サムスン電子のカリスマ経営者である、李健熙氏の人物像と、経営手法をサムスン電子の成長と絡めて紹介している本。
 著者が韓国人であるため、韓国寄りの視点で書かれている。
39 2008年1月15日 丹羽哲夫 戦略のパラドックスを解く 2006年11月 ファーストプレス  経営戦略を基に事業計画を立てている企業でも経営目標に達しない企業が多い理由の1つに、従来のフレームワークを使って企業を分析しても、本質的なコンテキストは発見できないというものがある。
 ツールやフレームワークを当てはめて分析することに満足するのではなく、そこまでは当たり前で、それ以上のことをいかに導き出すかがコンサルタントとしては求められるのだと実感した。
38 2007年12月30日 松浦晋也 エルピーダは蘇った-異色の経営者坂本幸雄の挑戦 2006年7月 日経BP社  エルピーダメモリ株式会社のカリスマ経営者である坂本幸雄氏に対するインタビューがつづられている。
 途中でインタビューから逸れて半導体技術の解説のようなパートがあるが、インタビューとのつながりが薄く、余計だと感じた。
37 2007年12月28日 明豊 よくわかる半導体業界 2005年5月 日本実業出版社  半導体業界の基礎が書かれた業界本で、リサーチプログラムのために、購入したもの。
 半導体業界は、シリコンサイクルと呼ばれる3から5年周期の好不況の波があり、いかにシリコンサイクルを乗り越えるかが課題となる。DRAM業界は特に市況の影響を受け易いため、博打のような業界だと言われている。
36 2007年12月24日 リチャード A ヴェルナー 謎解き!平成大不況-誰も語らなかった「危機」の本質 2002年12月 PHP研究所  現在の日本の不況がなぜ起きているのかを新しい視点で書き記した本。
 ケインズ派、新古典派、マネタリスト、フィスカリストなどといったマクロ経済における様々な学派やその歴史と比較しながら著者の主張を展開している。
 交換方程式におけるマネーサプライを増やす唯一の方法は、銀行の『信用創造』のみである。GDPを増加させる(景気を回復させる)には、極端な話をすると、銀行が『信用創造』の量を増やすだけで良い。
35 2007年12月16日 西久保靖彦 これで半導体のすべてがわかる! 改訂版-ビジネスマン教科書 2007年7月 秀和システム  半導体産業全体を広く捉えて、主にテクノロジーの面から記した本。
 ICの構造や、製造工程などが詳しく書かれているために、業界全体の話が薄くなってしまっている。半導体について多少の知識がある人が興味を持って読むならば良いが、業界動向を簡単に知るための業界本だと思って買うと、いらない部分が多いという印象を受けるのではないかと思う。
34 2007年12月15日 泉谷渉 日の丸半導体は死なず-黄金の80年代の復活か? 2007年6月 光文社  日本の半導体業界の現状と将来予想を、記した本。
 1980年代日本はDRAMで世界のトップに立っていたが、90年代不景気と共に、その地位を奪われるなど、かつての半導体の中心であったPC分野では、日本の半導体業界の存在感が薄かった。しかし近年では、携帯電話やデジタル家電の分野において、日本の強みが生かされてきて復活の兆しが見えてきた、また、今後自動車に使用される半導体の量が増えるにつれ、さらなる発展ができるのではないかという内容。
33 2007年12月13日 平井孝志 顧客力を高める 2007年5月 東洋経済新報社  マーケティングが継続的に成功している企業は何がすごいのか、どのような組織にするべきなのかといった内容の本。
 顧客力を高めるとは、顧客を変えることではなく、社員が常に顧客のことを考え、顧客のニーズに対してアンテナを張った状態にするというもの。
32 2007年11月30日 手塚貞治 経営戦略の基本がイチから身につく本 2005年8月 すばる舎  経営戦略というものが、初心者でも学べるように、絵を多く織り交ぜながらわかりやすく書かれた本。
 初心者向けの本であるため、何度も勉強して、知識が既にある部分に関しては、内容が薄く感じるが、自分で弱いなと感じている部分の補強という面では、学ぶところが多々あった。
 しかし、復習に使うというよりは、知識がゼロの人が読んで勉強する本だという印象が強く、新人研修の前に読ませるのにぴったりの本だと感じた。
31 2007年11月29日 歴史の謎研究会 この一冊で日本史と世界史が面白いほどわかる! 2007年1月 青春出版社  日本史と世界史を1冊の本で学んでしまおうという欲張りな本。
 コンサルタントたるもの、経営戦略の知識だけではなくて、一般教養も身に付けなければならないという話から、この本を読むことにした。遠い学生時代に勉強したことの復習と、新しい知識の獲得という2軸で勉強を行おうとしたが、本のページ数という制約が強く、歴史的事実を羅列しただけというもので、簡単な復習という位置づけで終わってしまった感じがある。
30 2007年11月25日 山田真次郎 インクス流!-驚異のプロセス・テクノロジーのすべて 2003年8月 ダイヤモンド社  インクスという会社のテクノロジーや歴史を紹介すると共に、その会社の考え方を述べた本。
 徹底的なデジタル化によって、生産性を数十倍に上げたという実績を紹介しており、一見すると、生産プロセスを革新インクスのテクノロジーを入れましょうという宣伝の本ではないかと思ってしまうが、インクスがたどった歴史から、一般論も展開されているため、印象としては学ぶものも多いのではないかと感じた。
 暗黙知を形式知化して、デジタル化することによって、その道数十年のベテランと全く同じレベルの製品を新入社員が作ってしまったという話は印象的だった。
29 2007年11月18日 波頭亮 戦略策定概論 企業戦略立案の理論と実際 1995年11月 産業能率大学出版部  経営戦略の基本が網羅されている本。本の前半は文章が難しいので、非常に読みづらいが、後半は読みやすくなっている印象がある。
 初心者が初めて読むと、難しくて挫折してしまいそうだが、多少知識がある人にとっては、事業評価と、戦略策定までが一通り書かれているため、役立つ本ではないかと思う。
 研修の時に軽く読んで見たが、今読み返すと印象が異なり、内容が素直に頭に入ってきた感がある。
28 2007年10月31日 梅田望夫、平野啓一郎 ウェブ人間論 2006年12月 新潮新書  ウェブ進化論の著者である梅田望夫氏と、芥川賞の小説家である平野啓一郎氏が、Webの進化と今後の世の中の方向性などを対談する様子をまとめた本。梅田氏は本の最後に、対談は2日間に渡るものであったと書いているが、本からも議論の白熱振りがうかがえる。
 ウェブが進化することによって、人間がどう変わっていくかということが主眼とされている印象をうけるが、梅田氏はその進化を楽観的・肯定的に捉えている一方で、平野氏は進化にたいして否定的ではないものの、楽観的には捉えていない。
 私たちの世代は、調べ物をするのはWebで、コミュニケーションをとるのはメールということが当たり前の時代であるため、今想定される範囲内でWebが進化しても、多少の免疫力があるだろうと思う。一方で、小さな頃からウェブでコミュニケーションをとっているような今の小学生くらいが大人になったときに、私たちの世代でも付いていけないような新しいサービスが生まれるのではないかと思う。
27 2007年10月29日 ハロルド・ジェニーン プロフェッショナルマネージャー(58四半期連続増益の男) 2004年5月 プレジデント社  ITTという企業を経営者として”14年半連続増益”させた人物の経営に対する考えがまとまっている本である。
 ITTは企業買収を繰り返し、買収した企業を徹底的な目標管理をもとで成長させるというやり方で、会社を大きくしてきた。この本の中で著者は“経営者は経営すべき”という象徴的な言葉を書いていて、目標が達成できない(経営できない)者は経営者の資格がないというドライな言葉を何度も繰り返し、読者に訴えかけている。
 感想としては、自らに対して高いハードルを儲けて、それをクリアし続けた彼の功績は尊敬できるものがある。一方で、彼のやり方はコングロマリットが流行った時代の成功の一例であるため、現代にそのまま適用できるかというとそうでもないと思うので、その点は考慮しなければならないと感じた。
 本の中で、ユニクロの柳井さんがこの本をバイブルにしているという話と共に、コメントを加えていて、「現在のグローバル化=アメリカ化であり、今後は個人主義が加速する」というような表現がある。確かに現在の流れはグローバル化の流れはある。しかし、日本企業が日本企業である限り個人主義はさほど浸透しないのではないかと感じる。
 しかし日本企業が外資系企業に侵食されたら話は別だろう。
26 2007年10月8日 ノーム・チョムスキー メディア・コントロール-正義なき民主主義と国際社会 2003年4月 集英社  現代の民主主義は一部の知識人が、大衆を何も考えさせないようにコントロールすることによって成立しているという現実があり、大衆をコントロールするためにメディアがどの様に使われてきたかという歴史が詳しく書かれている本である。
 様々な戦争や紛争が出てきて、その背景や対立軸などといった前提知識がないと読みづらい部分はあるが、その都度調べていけば、戦争や紛争の表と裏が見えて、理解が進むと同時に知識がかなり身につくのではないかと思う。
 メディアは政治の道具に利用されることがある程度のことは知っていたが、ここまでリアルに書かれると、にわかには信じがたい部分もあるが、これが現実なのだろう。
25 2007年10月6日 池田信夫 電波利権 2006年1月 新潮社  電波という有限の資源が、現在何に使われていて、電波が有効利用できる携帯や新しい技術などになぜ割り当てが少ないかなどを、TVメディアの歴史や、利権構造などを絡めながら解説した本である。
 電波の話を理解するのには十分な一冊で、電波に関する知識がない人でもわかるように書いてあるため、これを読めば、今何が話題になっていて、どういった背景があるか位はわかるようになると思う。
 最終的にはIPを使った水平分業型の放送により、「放送局」という業態は必要なくなると著者は予言しているが、政治と癒着した構造があるかぎり、実際にはかなり先の話になるだろうと思う。
24 2007年9月23日 ジェイ・B.バ-ニ- 企業戦略論競争優位の構築と持続 上 2003年12月 ダイヤモンド社  企業戦略立案のための様々な分析手法が書かれており、理論的な部分だけでなく、過去の事例研究が大量に書かれている本である。
 大量の文献を参考に作られており、バーニーの主張が世界の研究の中でどの様な位置づけにあるかをはっきりさせているため、情報の偏りは少ないと思われる。
 また、理論の紹介では、必ずデメリットが併記されているため、説得力が高い。
 過去の事例研究がアメリカの企業を中心に書かれているため、イメージが掴みづらいのが残念である。
 上巻では戦略とパフォーマンス定義、業界分析や企業分析の手法が詳しく書かれていて、教科書的な使い方ができる本だと思う。
23 2007年9月17日 ムーディーズ・インスペクターズ・サービス・インク ムーディーズの財務アドベンチャー 戦略投資・リスク分析 2002年9月 NTT出版  営業部から財務部に入った主人公が、さまざまなプロジェクトを経験しながら成長していくストーリー。
 本はゲームブックの様な形式になっていて、財務データから問題点を自分で分析してその都度判断しながら進めていくもので、考えないと進まないので知識として定着しやすいのではないかと感じた。
 補足のページがたくさんあり、丁寧に解説されているので、前提知識が無い人はじっくり理解しながら進めることができる一方、ゲームブック形式なので、前提知識がある人は、読まずに進むことができるため、幅広いレベルに対応した本ではないかと思う。
22 2007年8月30日 手塚宏之 ゲーム理論活用術(儲けるための「経済学」を学ぶ) 2002年12月 東洋経済新報社  ゲーム理論をいかにして実際の現場で活用するべきかを、過去と照らし合わせながら、述べている本で、理論自体は深くまで突っ込んだものではなく、ゲーム理論を深く知らない人にとっても少し考えれば理解できるものである。
 大学などの教育現場で教えるゲーム理論は企業が置かれている状況が最初から決まっているのに対し、実際の現場(経営企画部など)では、企業がどのようなゲーム状況に置かれているかを自ら定義し、自社に有利なようにどう状況を変えていくかを考える必要がある。
 ゲーム理論という題名ではあるが、ミクロ経済の内容がかなり盛り込まれているため、経済学の本として読むべきだろう。
21 2007年8月26日 ジョン・P・コッター、ダン・S・コーエン ジョン・コッターの企業変革ノート 2003年12月 日経BP社  企業が変革するためにはどうすればよいのか、著者は変革に必要な要素を8段階に分けて、それぞれの段階で変革に成功した企業がどの様な取り組みをしていたのかを、具体例を挙げながら解説している。
 組織論の本は初めて読んだので、当たり前の話かもしれないが、8段階のステップに分けられているのが、非常に理解しやすかった、また、具体例が豊富に載っているため、初心者でも入っていきやすい本であったと感じる。
20 2007年8月19日 前田章 はじめて学ぶ経営経済学 2003年10月 慶應義塾大学出版会  経営経済学初心者を対象にして書かれた本で、本の上半分は図表、下半分が解説という構造の本。
 初心者が対象なので、専門用語の解説が丁寧だという事と、図が豊富であるために、私にとっては読みやすい本であった(数式を多少扱うので最低限の数学の知識は必要かと思われる)。
 内容は表面的な部分しか扱っていないと思われるが、経営経済学とはどの様な範囲の学問なのかを知る事ができるという点で、最初に読む本としては優れているのではないだろうか。
19 2007年8月13日 日経コミュニケーション編集 知られざる通信戦争の真実―NTT、ソフトバンクの暗闘 2003年12月 日経BP社  2003年までに通信業界でどの様な事が起こっていたか、その時点での最新情報を交えて紹介している本で、ソフトバンクのADSL参入、IP電話で電話網がどうなるか、NTTドコモの行く末、企業へのNWソリューション、NTTのグループ戦略などが、描かれている。
 教科書ではなく、読み物なので、比較的読みやすいが、通信業界において4年前となると多少話題が古く、歴史の勉強という印象があり、どのサービスが現在まで続いていて、どのサービスは過去のものであるのか、注意しなければならない。
 NTTの内部事情や、ネットワーク構成が少しつかめてきたので、通信業界の全体の知識が向上したと感じる。
18 2007年8月12日 山田真哉 女子大生会計士の事件簿 世界一感動する会計の本です[簿記・経理入門] 2004年9月 日本実業出版社  『~世界一~会計の本です』シリーズ。物語調でできていて、簿記を知らない旅人が会社を作って、会計に四苦八苦しながら、仕訳⇒元帳⇒試算表⇒B/S,.P/Lの作り方を学んでいくというもの。
 前作と同様に、わかりやすさを前面に出しているため、もう少し早い段階で読んでいればよかったと感じる。
 帳簿の貸方を“自分”、借方を“他人”と置き、仕訳の際にそれぞれ何を入れるのかを、本質的な所から解説しており、会計にある程度詳しい人でも新たな“気づき”があるかもしれない。
17 2007年7月30日 神田敏晶 Web2.0でビジネスが変わる 2006年6月 ソフトバンク新書  Web2.0について著者なりの考えを随筆的に書かれている本で、ウェブ進化論の続きの様な感覚で読んだ本である。Web2.0を知らない人を対象にしており、Webが2.0に進化するとどうなるのか、現実に起こっている事を具体的に例示しながら、コメントを加えている。
 具体例がかなり流行を追ったものであるため、たった1年前の本であるのにも関わらず、例が古く感じてしまうところもあり共感しづらい部分があった。来年になると、古くてお勧めできない本かもしれない。
 この本はコラムをまとめたものらしく、全体的にまとまりがない様に感じた。
16 2007年7月20日 クレイトン・クリステンセン イノベーションのジレンマ(技術革新が巨大企業を滅ぼすとき) 2001年7月 翔泳社  なぜ実績のある企業がイノベーションによって次の世代に負けてしまうのかという疑問に対して著者はHDDの事例を紹介しながらその原因を考察していく。
 掘削機械など、全く業界構造や製品の性質がHDD異なる例でも、全てにおいて同じような法則が成り立っている事を立証している。
 感想としては、かなり完成度の高い本だと思う。大学院の頃に慶応のビジネススクールの講義に参加する機会があったが、おそらくこの本を参考にしたであろう講義があった。
15 2007年6月30日 山田真哉 女子大生会計士の事件簿 世界一やさしい会計の本です 2004年4月 日本実業出版社  会計の入門書。とにかくわかりやすさを前面に出した本で、簿記や会計をある程度かじったことのある人なら一見レベルが低くてつまらない本に見える。
 この本が他の会計入門書と違う点は、B/SとP/Lのつながりを重視したところであり、資金源、資産、費用、収益の4つの“箱”のつながりを絵でわかりやすく説明している。単純に簿記から入ってしまうと、B/SとP/Lは別で考えがちになってしまうが、そのつながりで企業活動が行われている事がイメージしやすくなった。
 途中で物語風に展開していく所があり、読みやすい本である。
14 2007年6月26日 梅田望夫 ウェブ進化論 -本当の大変化はこれから始まる 2006年3月 筑摩書房  今後Webで世界がどの様に変化していくかを予想している本。Webを介して世界を「こちら側」と「あちら側」に分けているが、この本を理解する上で重要な要素であり、うまく表現していると感じる。
 Webという誰でも使えるツールにより、「あちら側」に巨大な世界ができ、産業構造が大きく変わっていく事を現代の例に当てはめながら予想していて、納得感は高い。この本に書いてあるような方向へ世の中が変わると思われるが、変化のスピードが速すぎると、世の中が大混乱するのではないかと感じる。
13 2007年6月17日 西正 トコトンやさしいデジタルメディアの本 2002年7月 ダイヤモンド社  デジタルメディアについて誰にでもわかるように丁寧に説明されている本。
 現在のデジタルメディア事情について調べようと思って読んだ本であるが、変化の激しいデジタルメディアにおいて、5年前の本は古すぎた感がある。
 この頃のデジタルメディアはデジタル放送がメインで、8割がデジタル放送関連の記述であり、現在の定義より狭い。残りの2割は音楽配信や携帯テレビなど割と現状を言い当てている所がすばらしいと感じた。
12
インテリアビジネス研究会 よくわかるインテリア業界 2006年12月 日本実業出版社  インテリア業界の基礎が書かれた業界本で、新人研修のPDCAフェーズの勉強用として活用。
 インテリア業界は、取り扱う商品の種類が多く、業態も様々であるため、どのように業界を切るかがポイント。
11
沼上幹著 わかりやすいマーケティング戦略 2000年4月 有斐閣アルマ  マーケティングの基礎がまとめられている本。マーケティングが初めての人読めるのではないかと思う。
10
三枝匡 戦略プロフェッショナル 2002年9月 日経ビジネス人文庫  経営戦略の立案が物語調で書かれている本。非常に読みやすく、次に何が起こるか気になって、すぐに読めてしまう。
9
須藤美和 実践LIVEマーケティング実践講座 2005年6月 ダイヤモンド社  マーケティングの基礎がまとめられている本。マーケティングが初めての人読めるのではないかと思う。
8
保田隆明 株式市場とM&A 2005年7月 翔泳社  ある人物が喫茶店を企業してから、上場や、M&Aを経験するというサクセスストーリーの中から、株式の仕組みをわかりやすく説明している本。
7
渋井真帆 [新版]あなたを変える「稼ぎ力」要請講座(決算書読みこなし編) 2006年5月 ダイヤモンド社  「稼ぎ力」養成講座とあるが、決算書の読み方、簿記や財務分析につながる本。
6
松林博文 クリエイティブ・シンキング 創造的発想力を鍛える20のツールとヒント 2003年2月 ダイヤモンド社  コンサルタントが得意なロジックの積み上げではなく、その逆である発想をするために使えるツールを紹介し、その考え方などが書かれた本。
5
照屋華子、岡田恵子 ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル 2001年5月 東洋経済新報社  論理的思考のための教科書本で、あまりにも有名。
 考え方、ツール、文章の書き方などが紹介されている。演習問題が多く、読むだけでは、何も身に付かないのではないかと思う。
4
内田治、醍醐朝美 実践アンケート調査入門 2001年10月 日本経済新聞社  アンケートの基本が書かれた本で、アンケートの手法から、設計方法まで網羅的に勉強することができる。
3
中島美佐子 よくわかる化粧品業界 2005年2月 日本実業出版社  化粧品業界の基礎が書かれた業界本で、事業戦略用に購入したもの。
 化粧品業界は物流に関して特殊性があり、その辺りの構造を把握するのがポイントとなってくるのではないかと思う。
2
轡田隆史、志田唯史 「聞く」の基本の基本 2002年6月 インデックスコミュニケーションズ  ヒアリングに関する基本が書かれている本。
 ヒアリングの際には、相手に向かって身を乗り出し、聞いていることをアピールすることや、相手が話しやすい状況を作ってあげることが大切。
1
ジェームス・W・ヤング アイデアのつくり方 1988年4月 阪急コミュニケーションズ  アイデアを作るための手法が体系的に書かれている本。
 本の内容を要約してしまうと、アイデアをつくるには、インプットを大量に行い、その後は自然とアイデアが浮かんでくるだろうという話で、最後は手法ではなくなっている。
 とにかくアイデアを出そうとして、インプットを怠ってしまい、アイデアが出なくて悩むという悪循環に陥らないようにするという点が参考になった。

≪2008年度読書リスト≫
番号 著者 タイトル 出版年月 出版社
36 淺羽茂、須藤実和 企業戦略を考える―いかにロジックを組み立て、成長するか 2007年9月 日本経済新聞出版社
35 竹内一正 スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! 2008年5月 経済界
34 勝間和代 勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践 2008年6月 ディスカヴァー・トゥエンティワン
33 泉正人 「仕組み」仕事術 2008年3月 ディスカヴァー・トゥエンティワン
32 安部芳裕 金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った 2008年9月 徳間書店
31 長橋賢吾 これならわかるネットワーク ― インターネットはなぜつながるのか?(ブルーバックス) 2008年5月 講談社
30 トリプルウイン 仕事がみるみる速くなるパソコン絶妙ちょいワザ164(ブルーバックス) 2008年5月 講談社
29 ニコラス・G・カー クラウド化する世界 2008年10月 翔泳社
28 水野敬也 夢をかなえるゾウ 2007年8月 飛鳥新社
27 日本総合研究所 経営戦略研究会 手塚貞治他 経営戦略の基本 2008年11月 日本実業出版社
26 松下芳生他 戦略のパラドックスへの解 実践手法と業界別ケーススタディ 2008年10月 翔泳社
25 菊澤研宗 戦略学―立体的戦略の原理 2007年8月 ダイヤモンド社
24 クリス・ズック コア事業進化論―成長が終わらない企業の条件 2008年4月 ダイヤモンド社
23 手塚貞治 戦略フレームワークの思考法 2008年9月 日本実業出版社
22 エイドリアン スライウォツキー 大逆転の経営 2008年4月 日本経済新聞出版社
21 石川和幸 思考のボトルネックを解除しよう! 2008年8月 ディスカヴァー・トゥエンティワン
20 トム・ケリー&ジョナサン・リットマン 発想する会社!(世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法) 2002年7月 早川書房
19 川上清市 機械・ロボット業界大研究 2008年7月 産学社
18 ヘンリー・ミンツバーグ H. ミンツバーグ経営論 2007年1月 ダイヤモンド社
17 ウンベルト・マトゥラーナ、フランシスコ・バレーラ 知恵の樹―生きている世界はどのようにして生まれるのか 1997年12月 筑摩書房
16 ヘンリー・ミンツバーグ、ジョセフ・ランペル、ブルース・アルストランド 戦略サファリ-戦略マネジメント・ガイドブック (Best solution) 1999年10月 東洋経済新報社
15 國弘正雄 國弘流英語の話しかた 1999年12月 たちばな出版
14 梅田望夫 ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか 2007年11月 筑摩書房
13 組込みシステム技術協会エンベデッド技術者育成委員会 絵で見る組込みシステム入門 2006年11月 電波新聞社
12 独立行政法人 情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター 図解でわかる組込みシステム開発のすべて 2007年7月 日本実業出版社
11 杉浦英樹 組込みソフトの開発現場につける薬 (技評SE新書) 2008年1月 技術評論社
10 酒井由夫 組込みソフトエンジニアを極める 2006年4月 日経BP社
9 藤広哲也 図解入門 よくわかる最新組み込みシステムの基本と仕組み (How‐nual Visual Guide Book) 2005年12月 秀和システム
8 小山健治 図解 情報・コンピュータ業界ハンドブック (「図解業界ハンドブック」シリーズ) ver.3 2008年3月 東洋経済新報社
7 佐藤博子 ITサービス (日経文庫―業界研究シリーズ) 2006年12月 日本経済新聞社
6 野中郁次郎、勝見明 イノベーションの本質 2004年5月 日経BP社
5 ジョルジュ・アウー イノベーション・パラドックス 2006年1月 ファーストプレス
4 マルコ・イアンシティ、ロイ・レビーン キーストーン戦略 イノベーションを持続させるビジネス・エコシステム (Harvard Business School Press) 2007年9月 翔泳社
3 ヘンリー・チェスブロウ オープンビジネスモデル 知財競争時代のイノベーション (Harvard Business School Press) 2007年11月 翔泳社
2 ドン・タプスコット、アンソニー・D・ウィリアムズ ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ 2007年6月 日経BP社
1 ヘンリー・チェスブロウ OPEN INNOVATION―ハーバード流イノベーション戦略のすべて 2004年11月 産業能率大学出版部

≪2007年度読書リスト≫
番号 著者 タイトル 出版年月 出版社
45 マイケル・E・レイナー 戦略のパラドックス 2008年1月 翔泳社
44 勝間和代 効率が10倍アップする新・知的生産術-自分をグーグル化する方法 2007年12月 ダイヤモンド社
43 神田昌典 図解!あなたもいままでの10倍速く本が読める 2005年5月 フォレスト出版
42 細谷功 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 2007年12月 東洋経済新報社
41 日経コミュニケーション編集 光回線を巡るNTT、KDDI、ソフトバンクの野望-知られざる通信戦争の真実 2005年12月 日経BP社
40 洪夏祥 サムスン経営を築いた男-李健熙〓(イゴンヒ)伝 2003年11月 日本経済新聞社
39 丹羽哲夫 戦略のパラドックスを解く 2006年11月 ファーストプレス
38 松浦晋也 エルピーダは蘇った-異色の経営者坂本幸雄の挑戦 2006年7月 日経BP社
37 明豊 よくわかる半導体業界 2005年5月 日本実業出版社
36 リチャード A ヴェルナー 謎解き!平成大不況-誰も語らなかった「危機」の本質 2002年12月 PHP研究所
35 西久保靖彦 これで半導体のすべてがわかる! 改訂版-ビジネスマン教科書 2007年7月 秀和システム
34 泉谷渉 日の丸半導体は死なず-黄金の80年代の復活か? 2007年6月 光文社
33 平井孝志 顧客力を高める 2007年5月 東洋経済新報社
32 手塚貞治 経営戦略の基本がイチから身につく本 2005年8月 すばる舎
31 歴史の謎研究会 この一冊で日本史と世界史が面白いほどわかる! 2007年1月 青春出版社
30 山田真次郎 インクス流!-驚異のプロセス・テクノロジーのすべて 2003年8月 ダイヤモンド社
29 波頭亮 戦略策定概論 企業戦略立案の理論と実際 1995年11月 産業能率大学出版部
28 梅田望夫、平野啓一郎 ウェブ人間論 2006年12月 新潮新書
27 ハロルド・ジェニーン プロフェッショナルマネージャー(58四半期連続増益の男) 2004年5月 プレジデント社
26 ノーム・チョムスキー メディア・コントロール-正義なき民主主義と国際社会 2003年4月 集英社
25 池田信夫 電波利権 2006年1月 新潮社
24 ジェイ・B.バ-ニ- 企業戦略論競争優位の構築と持続 上 2003年12月 ダイヤモンド社
23 ムーディーズ・インスペクターズ・サービス・インク ムーディーズの財務アドベンチャー 戦略投資・リスク分析 2002年9月 NTT出版
22 手塚宏之 ゲーム理論活用術(儲けるための「経済学」を学ぶ) 2002年12月 東洋経済新報社
21 ジョン・P・コッター、ダン・S・コーエン ジョン・コッターの企業変革ノート 2003年12月 日経BP社
20 前田章 はじめて学ぶ経営経済学 2003年10月 慶應義塾大学出版会
19 日経コミュニケーション編集 知られざる通信戦争の真実―NTT、ソフトバンクの暗闘 2003年12月 日経BP社
18 山田真哉 女子大生会計士の事件簿 世界一感動する会計の本です[簿記・経理入門] 2004年9月 日本実業出版社
17 神田敏晶 Web2.0でビジネスが変わる 2006年6月 ソフトバンク新書
16 クレイトン・クリステンセン イノベーションのジレンマ(技術革新が巨大企業を滅ぼすとき) 2001年7月 翔泳社
15 山田真哉 女子大生会計士の事件簿 世界一やさしい会計の本です 2004年4月 日本実業出版社
14 梅田望夫 ウェブ進化論 -本当の大変化はこれから始まる 2006年3月 筑摩書房
13 西正 トコトンやさしいデジタルメディアの本 2002年7月 ダイヤモンド社
12 インテリアビジネス研究会 よくわかるインテリア業界 2006年12月 日本実業出版社
11 沼上幹 わかりやすいマーケティング戦略 2000年4月 有斐閣アルマ
10 三枝匡 戦略プロフェッショナル 2002年9月 日経ビジネス人文庫
9 須藤美和 実践LIVEマーケティング実践講座 2005年6月 ダイヤモンド社
8 保田隆明 株式市場とM&A 2005年7月 翔泳社
7 渋井真帆 [新版]あなたを変える「稼ぎ力」要請講座(決算書読みこなし編) 2006年5月 ダイヤモンド社
6 松林博文 クリエイティブ・シンキング 創造的発想力を鍛える20のツールとヒント 2003年2月 ダイヤモンド社
5 照屋華子、岡田恵子 ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル 2001年5月 東洋経済新報社
4 内田治、醍醐朝美 実践アンケート調査入門 2001年10月 日本経済新聞社
3 中島 美佐子 よくわかる化粧品業界 2005年2月 日本実業出版社
2 轡田隆史、志田唯史 「聞く」の基本の基本 2002年6月 インデックスコミュニケーションズ
1 ジェームス・W・ヤング アイデアのつくり方 1988年4月 阪急コミュニケーションズ
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