サービスおよびネットワーク
主に経営企画・事業企画部門向けに、ワークショップやリサーチを通してシナリオプラニングを行い、中長期経営計画、中長期事業戦略、中長期グローバル戦略の策定を支援します。
意外かもしれませんが、業績が好調な優良企業ほど、これまでの中長期の計画・戦略が、１）自社資源ありきの発想、２）過去のしがらみありきの線形の思考、３）目標ありきのセオリー・ロジック先行、になっていて、「短期計画・戦略」の域を出ていない、ことに危機感を持っているようです。
これら１）～３）に共通する特徴は、「高い蓋然性」です。そこで、私たちが策定を支援する中長期の計画・戦略では、蓋然性を維持しつつも業界特性や戦略目標に合わせてその度合いを弱め、反対に「不確実性」の度合いを強めています。そうすることで短期計画・戦略とは異なる、本来の中長期計画・戦略としての実効性の向上を図ります。
もう少し具体的なイメージをつかみたい方は、プロジェクト概要「シナリオプランニングによる経営・事業戦略策定支援」をご覧ください。
２ イノベーション、イノベーションマネジメント戦略策定支援
主に新規事業・研究開発部門向けに、ワークショップやリサーチを通して、「新規事業や研究開発テーマの具体的なアイデア出し」、「製品化・事業化につなげるためのクライアントにとって最適なテーマの創出」、「創出したテーマ・アイデアの評価手法構築・ポートフォリオ構築などの仕組み作り」を支援します。
テーマのアイデア出しにおいては自社起点か市場起点かという議論があります。このようなどちらかを起点にした「線形の思考」は、自社起点であれ市場起点であれ既存領域に隣接しており構想・実現が容易であるため短期的なアウトプットには最適と言えます。一方で、これまでと異なるテーマが求められる中長期のアウトプットとなると、既存領域に近い領域での構想になってしまい、物足りない結果になりがちです。
そこで、いったん既存領域から大きく離れ、例えば、自社や自社が所属する業界にとっての未来に向けた共通課題を縦軸、自社や自社の業界とは全く関係ないがインパクトのありそうな社会変化の仮説を横軸に置いてマトリクスの交点を発想すると、従来のアイデアとは異なる「飛躍の大きい」発想が生まれる可能性が高まります。
一方で、飛躍しすぎないようにするためには既存領域に近づき、例えば、自社の「技術資産」や自社が「提供している価値」を縦軸、「他業界の」技術ロードマップを横軸に置いてみます。そうするとフォーキャスト的な情報ではありながらも交点はやや飛躍のある、しかし、線形ではないアイデアが出やすくなります。
仕組み作りにおいては、自社の施策を縦軸に、「グローバルエクセレントカンパニー」「グローバルイノベーティブカンパニー」もしくは「日本の同業他社」の施策を横軸としてマトリクスで並べると、「実はこの打ち手は自社に取り込み得る」という気付きが得られることがあります。
私たちは、お客様の業界特性や自社の戦略目標を正確にとらえた上で、お客様にとって最適な「飛躍」のバランスを共有し、実効性の高いイノベーション、イノベーションマネジメント戦略の策定を支援しています。
もう少し具体的なイメージをつかみたい方は、プロジェクト概要「イノベーション、イノベーションマネジメント戦略策定支援」をご覧ください。
プロジェクトのゴール、支援の形態
上記のような支援は、我々を含めたコンサルティング会社が従来から得意とする「業界専門家・調査熟練者による調査・分析とそれらに基づくコンサルティング」といった業務だけでは不十分だと感じています。
というのは、私たちのプロジェクトのゴールは、その後にお客様が「自走」できるようになることだからです。不確実性に立ち向かって自走していくためには、お客様側の責任者やメンバーにとって、導出したアイデアやソリューションが心の底から納得するものでなければなりません。
このため、従来の支援に、クライアントとのディスカッションをベースに気付きを生み出す「アイデア出し・ファシリテーション」を加えて、お客様とともに未来を創り出す支援をしていきたいと考えています。
３ ネットワーク
国内外の多様な専門家ネットワーク
我々の力のみならず、以下の多様な専門家ネットワークと連携しながら、より多面的・複眼的視点と場を提供することで、未来洞察・未来デザインを支援します。
・英国Business Futures Network
・一橋大学鷲田研究室
・東京大学i.school
・京都大学デザインイノベーションコンソーシアム
・東京工業大学グローバルリーダー教育院