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業務改革にみるコンサルティングサービスの活用について

2007年01月31日 橋本隆信


ここではコンサルティング担当者が日々のコンサルティング業務の中で気付いた事を掲載していきます。

第1回「業務改革にみるコンサルティングサービスの活用について」

 業務改革を実施するにあたり、外部のコンサルティングサービスを活用すること自体は、考え方として非常に良いことだと思います。社内ではなかなか抜本的に見直せない内容も、コンサルタントが一種の外圧として進めることができるからです。
 ただし失敗する例もあります。それは経営者や社員の取り組み意識が低い場合です。
 例えば経営者は「外部のコンサルタントに高額を支払ったから、成功するだろう」と考えてしまいがちです。一方で現場の社員は、通常の業務に忙殺され、改革等について考える時間が少なく、根本的な改革意識が低い場合が多いと考えます。そのような状態で改革プロジェクトが立ち上がり進行した場合、現場レベルでの取り組み姿勢が十分でないために、思うような成果もあげられず、結果として高い「紙切れ(報告書)」が残るだけになることがあります。
 改革意識を持つことは自体は非常によいと考えます。ただしコンサルティングサービス等外部の力を利用するとしても、最終的には自分たちの社内で経営から現場の社員までが自分たちのこととして認識・検討し、日々の実務に落としていく気持ちが重要です。
 ですから、「(高額を支払って)コンサルティングサービスを活用したから成功するだろう」ではなく、「(高額を支払って)コンサルティングサービスを活用したからには(最後は自分たちの手で)成功させなければいけない」と考えることこそが、重要なのではないでしょうか。

以 上




※コラムは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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