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オピニオン

ケアマネジメントの質的評価のあり方に関する調査研究事業

2013年06月06日 青島耕平


*本事業は、平成24年度老人健康保健増進等事業として実施したものです。

事業目的
 保険者が、所管地域におけるケアマネジメントに関わる課題を抽出し、その水準を高めることに資するよう、ケアマネジメントの質的評価の枠組みの構築を目的とする。

事業内容
 文献検討を基に、ケアマネジメントの質的評価に関するフレームワーク素案を作成した。過去の研究より、フレームワーク作成には、ドナベディアン・モデルによる「構造(ストラクチャー)」「過程(プロセス)」「結果(アウトカム)」の3層の考え方が有効であることが示されており、特に「過程(プロセス)」評価の重要性が指摘されていたことを踏まえて、本事業でもこれを基礎としてケアマネジメントの質的評価に関するフレームワーク作成を行った。
 さらに、インタビューの中でフレームワーク素案についても意見を聴取し、随時フレームワークの修正を図った。インタビュー調査は、平成25年1月~3月の期間で、合計9名の対象者に実施した。
 事業を進めるにあたっては、平成24年12月~平成25年3月にかけて、学識経験者2名、実務者2名で構成される「ケアマネジメントの質的評価のあり方に関する調査研究事業」委員会を組成し、年度内計4回開催した。委員会では、ケアマネジメントの質的評価のフレームワークの妥当性およびインタビュー調査の分析結果について検討を行い、さらに事業全体のとりまとめの方向性について議論を行った。

事業結果
 まず、文献検討により、ケアマネジメントの質的評価の全体フレームワークの作成および検証、介護支援専門員に求められる資質・能力という観点と組み合わせてケアマネジメントプロセス評価指標の詳細項目の素案を作成した。この素案をもとにインタビュー調査結果を踏まえて検討を加え、フレームワークを改善し、特にケアマネジメントプロセス評価指標について、介護支援専門員の資質・能力という観点と組み合わせて詳細項目の抽出を行った。介護支援専門員の資質・能力は、個別利用者へのケアマネジメントが対象:7項目、介護支援専門員自身が対象:4項目にまとめられ、外部環境として、組織・事業所としての取り組み:1項目、地域全体としての取り組み:1項目にまとめられた。
 さらに、ケアマネジメントプロセス以外の評価指標については、フレームワークに基づき、各指標の考え方を整理することができた。以上により、ケアマネジメントの質的評価を検討するための基本的な枠組みが得られた。
 今後は、さらにフレームワークの精度向上を進めつつ、ケアマネジメントプロセス評価指標について、実際に現場で使いやすい方法を検討し、具体的な質改善のツールとして有用性を高めることが必要になる。あわせて、ケアマネジメントプロセス以外の評価指標については、さらに指標の具体化を進めることが必要になる。

※詳細につきましては、下記の報告書本文をご参照ください。
報告書:ケアマネジメントの質的評価のあり方に関する調査研究事業

本件に関するお問い合わせ
総合研究部門: 青島 耕平、齊木 大
TEL: 03-6833-6744   E-mail: rcdweb@ml.jri.co.jp