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ある研修生Cさんの読書リスト(2007年5月~2009年4月)

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≪書評一覧≫
番号 日付 著者 タイトル 出版年月 出版社 コメント・感想
23 2007年11月29日 植草一秀 知られざる真実―勾留地にて― 2007年8月3日 イプシロン出版企画  りそなに対する疑惑、小泉改革の問題点を中心とした洞察を書いたものである。また、痴漢事件に対する自身の無実を主張するものである。
 りそな疑惑に関しては、非常に的を得ているように感じる。内容は省略するが、りそなに疑惑に絡んだ人たちが不審死や何らかの容疑で逮捕されていることは、国策捜査の存在を裏付けるものではないだろうか。
 小泉改革の問題点において、リチャード・ヴェルナーの『円の支配者』について触れられており、日銀に目を向けさせるためと述べていた。これは、植草さんの見方であるので、特に何を言うつもりもない。
 グローバルな問題より、範囲は狭いが、日本政府に対する問題は良く捉えていると感じた。
22 2007年11月20日 渋井真帆 大人のたしなみ「ビジネス理論」一夜漬け講座 2006年12月20日 宝島社  様々な経営論のダイジェストが載っており、これから読む書籍の参考となった
 「ブルー・オーシャン戦略」「ザ・ゴール」「ビジョナリーカンパニー2」「行動経済学」「ウェブ進化論」「ネクスト・ソサエティ」「ネクスト・マーケット」「富の未来」のダイジェストが掲載されている。
 ダイジェストであり、深い内容は乗っていないものの、テンポが良く、わかりやすい。渋井さんはこういった本を多数出版しており、書き慣れているのだと思う。
21 2007年11月9日 リチャード・A・ ヴェルナー 謎解き!平成大不況―誰も語らなかった「危機」の本質 2002年12月18日 PHP研究所  簡単な概念図や単純化した数式をもとに解説しており、信用創造が経済に与える影響がよく把握できる。
 交換方程式については、生産に寄与するマネーと投機的なマネーに分けて、マネーの流通速度について分析しており、これまでにない新たな(というか本質的な)考えである。
 古典派、新古典派、ケインズ学派、マネタリストなど、主流の経済学派についても解説されていて、素人でも内容を把握しやすいものとなっている。
 世の中で権威があるものを素直に信頼するのは危険であると感じた。
20 2007年10月28日 ジョセフ・E・スティグリッツ 世界を不幸にしたグローバリズムの正体 2002年5月31日 徳間書店  国際金融資本の動きや考え方とグローバリズムによりもたらされた弊害を説明したものである。
 国際金融機関の固執した考え方、特定の利益に結びつく行動により、貧困に苦しむ人々が発生しているという事実には考えさせられた。
 直接的に貧困を救う活動をするだけでなく、経済学の面から合理的に解決できる方法も示されており、さらに勉強していきたいと思う。
 国際金融機関と世界各国の関係と国内の中央銀行と地域の関係は、アナロジーで思量できるような部分もあるように思える。
 いずれにしろ、私の出向元には大きく関連する事柄であり、どうあるべきか常に考えていかなければならない。
 余談になるが、私が(出向元の会社が)韓国の業務に深く関わっていけた要因にも少なからず絡んでいる。
19 2007年10月19日 石井陽一 民営化で誰が得をするのか 2007年7月10日 平凡社新書  日本の民営化(国鉄、電電、専売公社、道路公団、郵政)に加え、諸外国の民営化について説明したものである。
 以前、M&I勉強会で『民営化』について情報提供を行ったが、その内容を掘り下げたような内容であり、復習や知識の深化に繋がった。
 内容に関しては、特に取り上げるようなものはなかった。(おそらく、ヴェルナーやスティグリッツの書籍やジャマイカの楽園などを視聴していたせいで、この書籍で書かれるよりも深部にある知識を得ていたからではなかろうか。)
18 2007年9月29日 沼上幹 わかりやすいマーケティング戦略 2000年4月28日 有斐閣アルマ  一般的なマーケティング論について、事例や噛み砕いた解説で説明したものである。
 まったくマーケティングを知らない人でも読めるように、前提となる知識についても解説があるので、非常に読みやすい。
 聞いたことのある内容が多かったが、簡単な言葉として吸収することができたように思う。誰かに説明するには良いものであると思う。
 本書の内容をコンサルティングに利用していくには、実際のプロジェクトで実践することが必要であると思う。
17 2007年9月24日 ノーム・チョムスキー メディアコントロール-正義なき民主主義と国際社会 2003年4月22日 集英社新書  テロや戦争の際に政府がとった行動やメディアの報道などについて批判を含めて論じられたものである
 メディアのとる行動について、一端を垣間見ることができた。
 チョムスキーがメディアは真実を言わない、という意味がやっと理解できたように思う。真実という言葉の定義がより奥の深いものであることがわかった。
 これまでに起こったテロや戦争、世界各国の関係などについて理解が不足していたため、理解に時間がかかった。
 また、ある程度様々な知識があるという前提で、講演するような文章となっており、すべてを理解できていないように思う。
 時折読み返して理解を深めたいと思う。
16 2007年9月19日 リチャード・A・ ヴェルナー 円の支配者-誰が日本経済を崩壊させたのか 2001年5月14日 草思社  日本の経済の趨勢をコントロールしているものは誰なのか、どのような原理に基づいてなされているのかについて、筆者の洞察を踏まえて論じられたものである。
 多くのデータと事実に基づく洞察力はかなり優れたものである。
 信用創造というものこそが、経済を動かしているということが良く理解できた。終わりのほうで、実はグリーンスパンも経済学者時代には信用創造量について研究していたがFRB議長になった後に、それを言うことはなくなった、というようなことが書いてあり、裏づけの根拠としては大きいものである。
 本書に書かれていることがすべて事実であるとすれば、今後世界は、同一の経済圏になり、少数のセントラルバンカーに支配されることが予測されるが、今以上に大きなひずみが生じると思われる。
 新自由主義(グローバリズム)などを含め、今後も勉強していきたい。
15 2007年8月29日 菊池英博 実感なき景気回復に潜む金融恐慌の罠 2007年6月14日 ダイヤモンド社  現在の金融政策の不合理を、これまでの様々な金融不安、金融恐慌の事例などを踏まえながら解説したものである。
 まず、中身の前に、これまでいかにマスメディアの情報だけを頼っており、自分の情報自体が不安定であるかを思い知った。
 本書を読み、ここ十年間程度の様々な事象の記憶が繋がっていくことを実感でき、一連のものとして捉えることができたと思う。
 現在の政策が日本の現状に適合していないことに加え、日本の銀行の脆弱性(株式保有、国債保有など)が非常に不安になる。さらに、郵政民営化がその脆弱性に拍車をかける可能性があり、今後も注視していかなければならないと感じる。
 一方で、一企業として、そして、個人として、このような状況の中どのように立ち振る舞えばよいのか、についても考えておきたい。最後は自分の身は自分で守るしかないのだろうと思う。
14 2007年8月18日 ジェームズ・Cコリンズ、ジェリー・I・ポラス ビジョナリーカンパニー(時代を超える生存の原則) 1995年9月29日 日経BP出版センター  50年以上繁栄を続ける卓越した企業である「ビジョナリーカンパニー」と、他の企業を比較することで、その違いを明らかにしたものである。
 「ビジョナリーカンパニー」の比較対象とされる企業群も、それなりに有名で、はたから見れば十分に企業活動を継続し続けていると感じられる企業ばかりであり、「ビジョナリーカンパニー」の卓越した点をより明確に感じることができた。
 特に気になったのは、「生え抜き」であり、「カリスマ性は必要ない」という経営者像であった。
 また、「BHAG(Big Hairy Audacious Goals)」「ANDの才能」「規律という文化」など、個人の人生観などにも通じる部分があり、興味深い。
13 2007年8月13日 吉野次郎 テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか 2006年11月30日 日経BP社  放送業界の構造をわかりやすく解説し、通信・放送融合により、放送業界が生き残れるのかといったことを中心に書かれたものである。
 広告市場でみれば、通信業界は放送業界と比較してまだまだ小さいものであり、現時点では、放送業界を揺るがすものではない。しかしながら、放送のあり方が変化するにしたがって、その様相が変化していくのであろうと感じた。
 NHKアーカイブに関して非常に興味が持て、ネット配信が実現すれば、間違いなくNHKの次の収益の柱になるだろうと思う。
 今後動向を注視する上で、放送業界のもつ過去のコンテンツのあり方や制作会社の位置づけの変化なども注目していきたい。
 放送業界のコンテンツの価値を改めて認識するとともに、放送業界の商売上のおいしい部分やビジネスモデルとしてうまく確立させたことについて、特によく把握できた。
12 2007年7月7日 梅田望夫 ウェブ進化論-本当の変化はこれから始まる 2006年2月10日 ちくま新書  Web2.0、ロングテールなど、ネットの新潮流について、Google、Amazonなどの企業の取組みなどを中心に解説したものである。
 「インターネット」「オープンソース」「チープ革命」を三大潮流と位置づけ、全体として一貫性をもって解説しているところがわかりやすい。
 本書では、ブライアン・アーサーの講演とも協調し、現在ネットを取り巻く変化を、大革命のひとつであると位置づけている。その変化は、長い時間をかけて、確実に産業構造を変化させるという推察は非常に納得できるものであった。
 これから先、この革命が、時間をかけて大規模な変化をもたらすとすれば、Googleと並ぶような企業(や技術)が生み出されてくるものと考えられ、その動向について感度を高く持っていなければ、取り残されるような感覚もあった。
 これまで、私はネットの利活用においては単なる1ユーザーであったが、様々な変化を捉え、自分なりに解釈した上で、接していきたいと感じた。
11 2007年6月30日 トム・ケリー&ジョナサン・リットマン 発想する会社!(世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法) 2002年7月31日 早川書房  デザインファームIDEO社におけるイノベーション(プロダクトデザインに対する発想から執務スペース、組織など様々)の取組みについて、事例や経験を中心に紹介したものである。
 ページを開く毎に様々な示唆があり、読んでいて非常に勉強になった。本書で示される取組みは、デザインの領域に限ったことではなく、いろいろな場面で有効と考えられるので、常日頃から心がけたい。
 出向元の会社においても、機会があれば紹介したいと思う。
 訳文に若干特徴があることとボリュームが比較的多かったことに加えて、内容のすべてを消化しながら読み進めたいとの思いから、かなりの時間を要してしまった。
10 2007年6月9日 照屋華子、岡田恵子 ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル 2001年5月8日 東洋経済新報社  論理的な考え方、プレゼンの進め方に関して、基本的な数パターンに基づき解説したものである。
 論理の構成に関しては、「MECE」「SO WHAT?/WHY SO?」「解説型/並列型」の関係を組み合わせることが基本とされており、確かにひとつの課題に対して答える場合には、これだけで足りると感じた。様々な場面や人を思い浮かべながら読み進めていたが、共通する部分を感じられることも多く、パーツとして捉えるのであれば納得感があった。
 しかし、すべてをこのパターンで進めると、融通の利かない人間になりそうな気もした。初歩的事項として覚えつつ、柔軟に対応できるように心がけたい。
 書籍としては、延々とパターンの組合せを解説しており、若干冗長と感じた。
9 2007年5月27日 波頭亮 戦略策定概論 企業戦略立案の理論と実際 1995年11月24日 産業能率大学出版部  経営戦略に関する基本的な理論を事例紹介なども含めて解説したものである。
 事例等に基づき解説してあり、非常にわかりやすかった。発刊が1995年ということもあり、若干古い印象を受ける部分もあったが、網羅的に様々なことが解説してあり、全体的な概論を学ぶ上で非常に役に立った。
8 2007年5月27日 浅羽茂 経営戦略の経済学 2004年9月20日 日本評論社  経営戦略論に関して、経済学の観点から解釈し、解説したものである。
 経営戦略に関してはこれまで読んだ本で解説してあったので、理解することができたが、経済的観点から、数式等を用いて解説する部分は十分な理解が得られなかった部分もあった。おそらく、ケーススタディを伴わない知識しか身についていないことが原因と思う。今後、関連する部分があったときに改めて読み返して、理解を深めたい。
7 2007年5月20日 グロービス・マネジメント・インスティテュート MBAアカウンティング 2004年2月26日 ダイヤモンド社  財務会計と企業会計の一般的事項と、企業分析手法および管理会計と業績評価方法等まで事例分析等を含めて解説してあり、非常に参考になった。
 基礎が身につくまでは、この本を元に学習していきたい。すべてを暗記することは困難なので、もう一度書籍等を復習し、よく使用する指標は暗記し、それ以外は項目だけは暗記し、必要に応じて本書籍を引きながら対応できるようにしたい。
6 2007年5月16日 中村恵二、有地智枝子 ホテル業界の動向とからくりがよ~くわかる本 2006年12月8日 秀和システム  研修課題(ホテル業界の分析)を実施する上で、参考とした書籍である。
 これまで、ホテル業界についてよくわからなかったが、業務の内容等までわかりやすくまとめられており、業界分析に役に立った。市場規模の推移等は、データの出所などが非常に参考となったので、覚えておきたい。
5 2007年5月16日 土井久太郎 よくわかるホテル業界 1999年3月30日 日本実業出版社
4 2007年5月13日 三枝匡 戦略プロフェッショナル 2002年9月1日 日経ビジネス人文庫  プロダクトの販売戦略について、実際の話をもとにドラマ仕立てでまとめた書籍であり、親近感を持って読むことができた。
 マーケティング手法としては、古典的なものであったが、実務に関しては、部下に対する対応等のマネジメントに関することも読み取ることができ、面白く読むことができた。
3 2007年5月5日 渋井真帆 [新版]あなたを変える「稼ぎ力」要請講座(決算書読みこなし編) 2006年5月25日 ダイヤモンド社  財務会計と企業分析についてわかりやすく、使用する頻度の高い項目に絞って解説した書籍である。
 非常にわかりやすく、著者なりの解説等もあり、実感を持って読むことができた。復習の意味で非常に役に立った。
2 2007年5月4日 久恒啓一 図で読み解くドラッカー理論 2004年8月9日 かんき出版  ドラッカーがこれまでに提言してきた内容の要点を図解で解説したものである。
 特にマネジメント論においては、ドラッカーが提言している若干定性的な部分まで体系的に開設してあり、非常に勉強になった。次はドラッカーの書いた書籍を読んでいきたい。
1 2007年5月2日 手塚貞治 経営戦略の基本がイチから身につく本 2005年8月27日 すばる舎  経営戦略の入門書であり、経営戦略に関わる様々な項目が図入りで簡単な言葉で解説してあり、非常にわかりやすかった。
 概ね、一度は読んだことのある内容ではあったが、忘れている部分も多く、復習の意味で非常に役に立った。
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